進学や就職で新生活をスタートするタイミングで、身分証明書が切り替わることがあります。
学生さんだと学生証、新社会人だと運転免許証が主流でしょうか。
最近では車の免許を取らない人もいるので、パスポートやマイナンバーカード、健康保険証などを身分証明書にしている人もいるでしょう。
いろいろな種類がある身分証明書の中で、個人的に最も効率がいいものは、運転免許だと思います。
第一番目に上がってくる運転免許証
身分証明書の提示を求められる時に、成人であれば最初にあがってくるのはたいてい運転免許証です。
学生さんだと学生証を出したりして、それで不便を感じることはないでしょうが、社会人になると、運転免許証を持っていないと面倒な時があります。
例えば健康保険証の場合、他にもう1点名前の確認できるものが必要になることがあります。
郵便局で不在票を持って荷物を引き取りに行く時、健康保険証だと他のものが必要になります。
1つの証明証でOKなものはパスポートやマイナンバーカードがありますが、普段持ち歩いている人はほとんどいません(それしか身分証明書がない人はもっていますが)。
特にマイナンバーカードは税金の支払いに関する手続きなどに紐づいた個人番号の部分は他人に知られないよう、と役所から保護フィルムまで渡されるので、気軽に身分証明書として使うには気になる人が多いと思います。
運転しなくても身分証明書として持つべき
運転しないから免許はいらない、免許を取るのに時間とお金がかかりすぎるという人もいると思いますが、マイナンバーカードよりは抵抗なく証明証として提示できるので、身分証明書として免許は取得しておくべきだといえます。
特に社会人になると、身分証明書を提示する機会は大幅に増えます。
例えば
- 銀行口座を開設するとき
- クレジットカードを作るとき
- 保険に加入するとき
- スポーツクラブなどの会員になるとき
などなど、日常生活を送るために身分証明書が必要です。
安く、早く済ませるなら原付免許
それでも自動車の運転免許を取るには、30万円ほどかかりますし、教習所に通うなら早くても2カ月ほどかかります。
車を運転するつもりがないのに、高額な費用と長時間を費やすのはちょっと、という人におすすめなのが、原付免許。
必要書類の準備や試験を受けても、2日あれば免許が取得できます。
しかも費用も1万円もかかりません。
必要な書類も住民票と身分証明書(学生証や健康保険証、マイナンバーカードなど)、あとは免許用の写真を持参すればOK。
例えば午前中に役所で住民票をもらい、そのまま試験場に直行して午後に試験を受けられれば、最短即日で免許を取ることも可能(あわただしいのでおすすめしませんが)。
試験は学科試験が50問で45問以上の正解で合格。
筆記試験合格者が技能講習を受けて免許が交付されるという流れです。
ただ、学科試験は再受験にはまた受験料がかかるので、最低限の試験勉強はしてから受験すべきです。
免許の更新が必要だが
運転免許は一定の期間が過ぎると更新が必要になります。
初めて免許を取ると券面の帯が緑色の免許証が発行されます。
有効期限は、発行後、3回目の誕生日の1ヵ月後まで。
有効期限が迫った誕生日の1ヵ月前までに、更新のお知らせハガキが届きます。
誕生日の前後1ヵ月の間に、試験場に出向いて初回更新者講習(2時間)を受講すると免許が更新されます。
更新費用は講習料と合わせて4000円程(別途写真代が必要な場合あり)。
それまで無事故で軽微な違反程度(3点以下)であれば、帯が青色の免許が交付されます。
有効期間は3年間。
4000円で3年間の身分証明書が手に入ると思えば安いと思います。
それから3年後の更新時に、過去5年以上無事故無違反であれば、優良運転者としてゴールド免許(帯の色が金色)が交付されます。
ゴールド免許は一般の免許(青帯)より優遇措置があり、まず更新時の講習が30分で終わります。
しかも試験場に出向かなくても、指定警察署で更新ができます。
試験場より指定警察署が近くにあるなら、そちらの方が便利ですね。
更新費用も少し安くて3000円程になります。
さらに有効期間が5年となります。
まとめ
若い世代は昔と比べて車を所有する人が少なくなりました。
特に都市部では駐車場代などの維持費が高く、また、交通機関が発達しているため、わざわざ車を持たなくても良いと考える人が増えています。
それに伴い、運転免許をそもそも取得しない人も珍しくありません。
実際、私の周りでも、免許を持っていない人がかなりいます。
しかし、そんな人たちが口を揃えて言うのが、身分証明書の提示の際に、免許証があれば便利なのに、ということです。
他にも身分証明書になるものはありますが、普段持ち歩きにくいものや、単体では認められないものがあるので、やはり運転免許証の利便性は高いようです。
たとえ運転をしないにしても、身分証明書として、運転免許を取得しておくのはよいのかもしれません。