直虎の時代、1554年(天文23年)の出来事

大河ドラマ「おんな城主直虎」もいよいよ柴咲コウさんが登場します。

私が柴咲さんの演じられた役で、一番気に入っているのは、「外交官 黒田康作」の大垣利香子です。

ガリレオ」の内海薫のような、きつめの女性の印象が強かったのですが、大垣利香子は引っ込み思案で、地図オタクというそれまでの柴咲さんの印象と全然違う役だったので、もの凄く新鮮に思えました。

元気な女性だけでなく、ああいう役も違和感なくできる女優さんって珍しいので、一気にファンになりました。

さて、今回の直虎は、女だてらに井伊の当主として生きていく女性ですので、元気なタイプの役ですね。

まだ前回のラストで歩いてきただけなので、どんな感じになるのか、今から楽しみです。

それでは柴咲さんが登場する舞台となる1554年について整理してみようと思います。

今川は甲相駿三国同盟を締結

井伊の主家となる今川はこの年までに、甲斐の武田信玄、相模の北条氏康と姻戚関係となりました。
それぞれの婚姻関係は次の通りです。

今川義元の娘が 武田信玄の子武田義信に嫁ぐ(1552年)
武田信玄の娘が 北条氏康の子北条氏政に嫁ぐ(1553年)
北条氏康の娘が今川義元の子今川氏真に嫁ぐ(1554年)

今川氏真(龍王丸)は北条氏康の娘と結婚をしたため、前回賭けに勝って嫁になる約束をしたとおとわに手紙をくれた瀬名は、残念ながら氏真の嫁にはなれませんでした。
この後、瀬名は今川義元の養女となり、松平元信(徳川家康)に嫁ぎます。

今川はこの同盟により、後顧の憂いがなくなり、いよいよ三河平定へと乗り出していくのです。

尾張の織田は信長が当主になり、国内平定へ

さて、三河の先の尾張では、織田信秀の後を継いだ信長が、尾張平定の足掛かりとなった安食の戦いを繰り広げていました。
当時の尾張は守護の斯波氏の力が衰え、守護代清洲織田氏と、守護代家臣の清洲三奉行の一角、弾正忠家(信長)が国を二分していました。
守護代織田信友は、信長の父信秀の死に端を発した信長家中の謀反に乗じ、信長を討とうとするも、萱津の戦いに敗れ、徐々にその勢力を削られていきました。
その状況を打開するために信長を暗殺しようとするも、守護の斯波義統に密告され、計画は頓挫します。
信友は計画を潰された腹いせに、義統を討ちますが、信長は義統の敵討ちという大義を以って清洲へ攻め入って、信友配下の武将を討ち取り、ついには信友をも討ち、尾張の大半を手中におさめ、尾張平定へと大きく近づくのでした。

 

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