韓国・平昌で行われた、ノルディックスキー・ジャンプ女子W杯第18戦で、高梨沙羅さん(20)が大記録を達成しました。
前日に自身4度目となる、個人総合優勝を決めて臨んだ試合で、今季9勝目、W杯通算53勝目をあげました。
この記録は男子のグレゴア・シュリーレンツァウアー選手(27)が持つ史上最多勝利とタイ記録。
来年のオリンピック会場となるジャンプ台で、金字塔を打ち立てました。
女子選手史上最年少優勝記録保持者であり、最多総合優勝者
女子のスキージャンプW杯が始まったのは2011-2012年シーズン。
今年で6シーズン目となります。
高梨選手は1年目からW杯に参戦。
そのシーズンの蔵王ジャンプ台で行われた第11戦で、日本人女子選手として初優勝を果たしました。
また、そのシーズンの個人総合で3位入賞も果たしました。
圧巻はその個人成績。
6シーズンで個人総合優勝4回、2位と3位がそれぞれ1回と、女子の選手としては間違いなくトップの選手です。
高梨沙羅個人総合成績
- 2011-2012 総合3位 優勝1回 2位6回 3位0回
- 2012-2013 総合優勝 優勝8回 2位4回 3位1回
- 2013-2014 総合優勝 優勝15回 2位2回 3位1回
- 2014-2015 総合2位 優勝6回 2位1回 3位3回
- 2015-2016 総合優勝 優勝14回 2位2回 3位0回
- 2016-2017 総合優勝 優勝9回 2位4回 3位1回
なお、女子の通算勝利数の記録(上位5名)は以下の通り。
これを見ると、高梨さんがいかにずば抜けているかが一目瞭然です。
ソチ五輪ではまさかの4位!期待される来年の五輪金メダル
2014年にロシアのソチで行われたオリンピックにも高梨さんは出場しています。
このシーズンは、オリンピック前に13戦で10勝を挙げる圧倒的な強さで大会に臨みました。
しかし、高梨さんのジャンプのタイミングで風が悪かったこともあり、結果は金メダルどころか、表彰台にも届かない4位。
下馬評では金メダル間違いなしと言われていただけに、本人もとても悔しがっていました。
来年行われる平昌オリンピックでは、ソチでは叶わなかった夢をぜひ叶えてほしいものです。