2018年7月現在、iPadのどのモデルを買うのがいいかと聞かれたら、私は9.7インチモデルをオススメします。
デザイナーさんや絵を描くことを専門にしている人には12.9インチのiPad Proの方が良いとは思いますが、それ以外の人には断然9.7インチモデル。
さらに言うなら、Wi-Fiモデルでストレージは128GB、色は個人の好みがあるのは重々承知していますが、スペースグレイモデルがイチオシです。
私がなぜ9.7インチモデルをオススメするのか、その理由を説明していきましょう。
サイズ比較
iPadのサイズは4種類ありますが、iPad miniはすでにスペック、価格面でも選ぶメリットがないので、それ以外の3種類で比較します。
12.9インチiPad Pro
本体サイズ 高さ 305.7mm 幅 220.6mm
画面サイズ 高さ 262.9mm 幅 197.0mm
10.5インチiPad Pro
本体サイズ 高さ 250.6mm 幅 174.1mm
画面サイズ 高さ 214.0mm 幅 160.5mm
iPad(9.7インチ)
本体サイズ 高さ 240.0mm 幅 169.5mm
画面サイズ 高さ 197.0mm 幅 147.8mm
もっとも大きい12.9インチiPad ProはA4サイズ(297mm×210mm)より少し大きいサイズになります。
もっとも小さいiPadはB5サイズ(257mm×182mm)より少し小さいくらいです。
iPadを横に2枚並べるとほぼ12.9インチiPad Proのサイズになるので、その差が分かると思います。
画面が大きい方が表示できる領域が広いので、電子コミックを読むときには便利でしょう。
漫画週刊誌(ジャンプやマガジンなど)は1PのサイズがB5判です。
1P表示なら12.9インチiPad Proだと実寸より少し大きい程度のほぼ同サイズになります。
コミックスサイズ(新書版 174mm×112mm、B6判 182mm×128mm)だとiPadでも1P表示なら実寸より大きく表示されます。
12.9インチiPad Proなら横にして見開き表示にしても、実寸より大きく表示できるので、雑誌ではなくコミックスを読んでいる感覚に近くなります。
iPadで絵を描くのであれば、作業領域を確保するためにも12.9インチiPad Proが適しているのは言うまでもありません。
プロのデザイナーで12.9インチiPad Proを使用している人が多いのも納得です。
また、動画をメインで楽しむつもりでしたら、iPad Proは4スピーカー(iPadは2スピーカー)で横向きにしたら音声がステレオになるのでオススメです。
取り回しのしやすいサイズ
自宅で使うだけであるなら、12.9インチiPad Proでもいいと思うのですが、外出の際にカバンに入れて持ち運ぶ際の収納のしやすさを考えると断然iPadのサイズが便利です。
ビジネスバッグにはA4サイズも入りますが、ギリギリであまり余裕がなく、カバンから取り出す際に取り回しが不便に感じます。
モバイルPCもB5ノートが主流で、持ち運びに適したサイズといえます。
以前はモバイルノートをカバンに入れていたのですが、数年前にiPad Airを買って以来、iPadを持ち運ぶようになりました。
カバンの外側にポケットがついているのですが、B5サイズのiPadだとスムーズに出し入れできます。
A4サイズはクリアファイルに入れた書類で実験しましたが、あまり余裕がないので、12.9インチiPad Proだと急いでいる時は入れにくいかもしれません。
Cellularが不要な理由
iPadを使用するとき、インターネットにつながっていないと本領が発揮できません。
Cellularモデルなら簡単にインターネットに接続できるので便利なことは確かです。
しかし、Cellularモデルにこだわる必要はないと考えます。
CellularモデルはWi-Fiモデルに比べると、同じスペックでそれぞれ15,000円高くなっています。
Wi-FiモデルiPadならApple Pencil(税別10,800円)を購入しても、Cellularモデルよりも安くなっています。
また、月々のランニングコストとして、データ通信料がかかります。
キャリアにしろ、格安simにしろ、データ容量に制限があり、より多く使おうと思うと金額が高くなる傾向があります。
Youtubeで60分の動画を視聴すると、HQ360p画質の動画で120MB程度、HD720p画質では550MB程度データ容量を使います。
例えば5GBのプランだと、HQ360p画質で40時間程度、HD720p画質だと9時間程度で容量を使い切ってしまいます。
モバイルWi-Fiであればデータ容量に制限のないプランもありますし、大容量プランでも携帯simの金額よりはコストが抑えられます。
(キャリアだと20GBで6000円程度、格安simだと4000円程度、モバイルWi-Fiは4000円程度で容量無制限プランがある)
モバイルWi-Fi+Wi-FiモデルiPadは、Cellularモデルよりもトータルコストが抑えられるメリットがあります。
すでに自宅でWi-Fi環境が整っているなら、モバイルWi-Fiは必要なく、本体代の出費だけで済みます。
もし外出先でiPadを使いたい場合は無料のWi-Fiを利用するか、スマホのテザリング機能を利用します。
私は外出先ではカフェなどの無料Wi-Fiを利用することが多いですが、iPhone(格安sim)でテザリングをすることもあります。
無料Wi-Fiはセキュリティが心配、と思うかもしれませんが、ホームページや動画を見る程度であれば、リスクはほとんどありません。
ただ、会員ページへのログインなどはID、パスワードを入力するので、避けた方がよいでしょう。
私はそういった際はテザリングでのアクセスにしていますが、基本的に個人情報を入力するような状況にはならないので、快適に利用しています。
少し前のデータになりますが、都内のドトールで無料Wi-Fiを使った際(端末はiPhone SE)の測定結果がこちらになります。
(検証のために連日測定しました。)
昼の時間帯にも関わらず、安定して高速通信ができ、格安simで接続するよりも圧倒的に快適な環境でした。
iPadのストレージは最大一択
ストレージについては、どのモデルを買うにしても最大容量を選ぶのがiPadの原則です。
パソコンと違って外付けHDDやSDカードを簡単につけることができないので、本体の容量を大きく確保しておくことが必要です。
iPad Proだと512GBとパソコン並みの容量が確保できます。
iPad Proは最も安いモデルでも64GBで、512GBモデルとの価格差が39000円あるので、間の256GBモデル(64GBモデルに+17000円)でもよいかもしれません。
タブレットにそんなに大きな容量は必要ないのではという意見がありますが、画像や動画を保存すると、かなり容量をくうことになりますので、ストレージは大きければ大きいほどよいと考えます。
私もiPad Airを買った時は16GBモデルでいいと思っていましたが、実際に使ってみると、容量不足に悩まされました。
その苦い経験を踏まえると、iPadの場合、32GBだと容量が足りないので、128GBモデル一択となります。
価格差も11000円なので、容量が圧迫されてデータの整理を頻繁に行う羽目に陥ることを考えると、高くないと思います。
ベゼルが黒なのはスペースグレイだけ
iPadは各モデル、シルバー、ゴールド、スペースグレイがあり、10.5インチiPad Proのみローズゴールドがあります。
好きな色があればそれを選ぶのが一番だと思いますが、私はスペースグレイモデルをオススメします。
なぜ、スペースグレイなのかと言うと、ベゼルの色が黒なのがスペースグレイだけだからです。(他のモデルは白)
白のメリットは指紋が目立ちにくいということがありますが、根本的に指紋は付くものなので白だろうが黒だろうが本質的には変わりません。
黒をオススメする理由としては、動画を見る際に画面が鮮やかに見えるからです。
手持ちのiPad Airと比較です。(若干恣意的に画像は選択しましたが…)
画質の差はスペックの差なので言及しませんが、白枠よりも黒枠の方が、画面に意識がいきます。
テレビの枠も黒が多いのですが、黒の方が画面が引き締まって見え、また画面の色が鮮やかに見えます。
動画を見る際に、枠が気にならず、画面に集中できる効果もあります。
まとめ
買い替えの際、iPadの9.7インチモデルがApple Pencil対応になったことで、かなりお得だと思いました。
また、自分のライフスタイルに9.7インチサイズがマッチしていることも、買い替えの際にiPadを選択した理由でした。
当初はCellularモデルを検討していましたが、iPadを使用するシーンを考えると、Wi-Fiやテザリングで十分に対応できることが分かり、Wi-Fiモデルの購入に踏み切りました。
iPadを選ぶ際に、自分のスタイルを振り返って検討すると、安いモデルでも充分満足できるかもしれません。