タイトル通算獲得100期に挑んでいる羽生竜王。
5月29日、30日に行われた名人戦第5局は佐藤名人に敗れ、2勝3敗と、名人獲得のためには負けられない状況となりました。
名人戦が3局あった激戦の5月が終わり、一息つけるかと思いきや、6月の日程はもっと大変だった。
普通の棋士ではまずない超絶過密日程が6月の羽生竜王に襲い掛かります。
すべてタイトル戦絡みのとんでも日程
名人戦第6局は6月19日、20日に行われるので、3週間の余裕があると思いきや、他の棋戦の日程が入ってきて、ちょっとおかしなスケジュールになっている。
どれほどおかしな日程かというと…
羽生竜王対局予定(2018年6月)
- 6月4日 王位戦挑戦者決定戦(VS豊島将之八段)
- 6月5日 移動日(淡路島)・棋聖戦前夜祭
- 6月6日 棋聖戦第1局(VS豊島将之八段)
- 6月15日 移動日(お台場)・棋聖戦前夜祭
- 6月16日 棋聖戦第2局(VS豊島将之八段)
- 6月18日 移動日(天童)・名人戦前夜祭
- 6月19日、20日 名人戦第6局(VS佐藤天彦名人)
- 6月25日 移動日(甲府)・名人戦前夜祭【第6局勝利の場合】
- 6月26日、27日 名人戦第7局(VS佐藤天彦名人)【第6局勝利の場合】
- 6月29日 移動日(沼津)・棋聖戦前夜祭
- 6月30日 棋聖戦第3局(VS豊島将之八段)
えっと、6月4日の王位戦挑戦者決定戦は別として、タイトル戦の合間にタイトル戦をやるんですか?
名人戦第7局は第6局を勝利することが条件とはいえ、この日程はとんでもないな。
(下旬に偏りまくってますが…)
しかも、豊島八段とは4局対局というのもすごい。
そういえば豊島八段、3月には順位戦、順位戦プレーオフ、王将戦の過密日程をこなしてて、久保王将と3局対局してましたなぁ。
今回はそれを超える月間4局。
偏るにもほどがある。
他の棋士ではあまりないけど、羽生竜王は、こんな日程をもう何年もこなしているわけで。
やはりこの人は尋常じゃない棋士です。