e-Taxで確定申告をしてみたら、マジ大変だった!

年に一度の大イベント、確定申告。

サラリーマンは年末調整があるので、本来は必要ないのですが、大学卒業して初めて就いた職が、業務委託でした。

私はそれ以来ずっと確定申告をするようにしています。

申告書を作るのは面倒ですが、自分が払う税金の額が分かりやすいので、毎年続けています。

これまでずっと紙の申告書で申請をしていたのですが、今年から電子申告、e-Taxで申告しようと思い立ち、やってみました。

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2017年分確定申告「初めてのe-Tax」。

電子申告なら手続きが楽だろうと思ってやったのですが、思ってもみない結末に。

結論から言うとe-Taxの確定申告は、通常の確定申告より時間がかかりました。

いったい何が起こったのか?

 

<2019年2月追記>

平成30年分の申告からスマホで確定申告ができるようになるとのことです。

www.nta.go.jp

こちらは事前に「ID・パスワード方式の届出完了通知」を用意する必要があるのですが、「税務署で職員と対面による本人確認を行った後に発行される」ものなので、ギリギリのタイミングでは使えません。

締切直前の場合は、確定申告書等作成コーナーのページから申告書の作成をして、プリントアウトしたものをさっさと税務署の時間外受付ポストに投函するしかないです。

 

申告どうしましょう、はじめてのe-Tax

電子申告には通常の提出申告と違い、必要なものがあります。

ICカードリーダーとマイナンバーカードです。

ICカードリーダーは電子マネー用に使っているものがあったので、これを使うことにしました。

 

そしてマイナンバーカード。

マイナンバーの通知カードは以前役所から送られてきていたのですが、マイナンバーカードは申請していなかったので、今回、確定申告用に申請。

1月23日のことでした。

 

マイナンバーカードポータルサイトから申請ができるようなので、ここから申請をしました。

マイナンバーカード総合サイト/トップページ


マイナンバーカード交付には申請から約1ヵ月くらいかかるとのこと。

確定申告前に申請しておかないと間に合わないことがわかりました。

思いつくのがもう少し遅く、確定申告が始まってからだと、間に合わなかったかもしれません。


申請には、通知カードが送られてきた際に同封されていた

個人番号カード交付申請書に記載されている交付申請ID(23桁の数字)が必要でした。

通知カードと一緒に保管していたので、すぐに見つかりましたが、

これがないと役所まで行かないといけないんじゃないでしょうか。

 

ポータルサイトにメールアドレスを登録して、

届いたメールにあるURLにアクセスして面倒な作業を一気に行い、

申請を完了しました。

 

作業としては30分もかかりませんでしたが、

住所やら氏名やらを入力しないといけないし、

写真も必要なので、作業はそれなりに多いです。

写真はスマホで撮影したものでもOKなので、

無地の壁をバックに撮影した写真をサーバーに登録しました。

 

登録が完了すると、住んでいる所の役所から郵送で通知が来るから

待っててねというメールがきます。

なので、その通知が来るまで待つことになりました。

 

さて、確定申告が2月16日から始まりました。

ひとまず書類だけでも全部揃えておこうと、

源泉徴収票やら生命保険料の払い込み票やらをまとめ、

申告書も作れるところまで作っておこうと思い、

確定申告書等作成コーナーのページから申告書の作成を始めました。

【確定申告書等作成コーナー】-TOP-画面


e-Taxをで申請する場合は事前準備が必要ということで、

下記のリンク先の事前準備のページの指示に従って事前セットアップを行いました。

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これはどうもマイナンバーカードを読み取るのに必要なソフトのようです。

ひとまず言われるがままにソフトをインストールします。

国のシステムとはいえ、何の疑いもなく、ホイホイとソフトをインストールのはいかがなものなんでしょうね。

ウイルスとかに感染しても自業自得のような気がしてきました。

 

画面の指示の言われるがままに作業を進め、申告書の作成開始に移りました。

ここでも画面の指示に従い、順番に入力していきます。

すると、「初めてe-Taxを行う方はこちら」ということで「利用者識別番号」の登録に誘導されました。

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どうやらこの番号は一度登録すると、翌年も使用できるようなので、保管しておく必要があるようです。

今回、私ははじめてのe-Taxなので、当然右側にアクセス。

リンク先で必要事項を登録すると、無事「利用者識別番号」が発行されました。

申告書を作成する際に、この番号を聞かれますので、登録していないと申告書を作成することができません(e-Tax分のみ)。

 

さて画面の指示に従って、申告書の作成を進めていくと、ついに出ましたよ。

申告書の作成が完了し、あとはデータを送るだけという段階になり、ICカードを求められました。

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このタイミングではまだ手元にマイナンバーカードが届いていなかったので、

作業はひとまずここで中断。

 

入力内容は一時保存ができ、dataファイルが生成されますので、

このファイルを削除しないように保存してこの日は作業終了。

2月18日。

確定申告が始まって2日目のことでした。

いつまで経ってもこないマイナンバーカード

申告書はできてもマイナンバーカードがないとデータ送信ができやしない。

あとはただひたすらカードができた連絡を待つばかり。

そして申請から1ヵ月経った2月23日、連絡が…きません。

 

まあね、さすがにきっちり1ヵ月ではこないわな、と思いさらに待つこと3日。

来ない…。

 

いったいいつになったら来るんだ?と思っていたら月末の28日。

郵便でカード交付のお知らせが。

やっと来たか。

 

さて、中身を見てみると、おっと、大変だ。

受け取りにはまず役所へ伺う日時を予約しないといけないとのこと(都内某区の場合です)。

待たせた挙げ句に、さらにこちらに面倒を押し付けるのか。

 

文句を言っても仕方ないので予約をしようと、予約サイトにアクセス。

さて、いつにしようかな……。

 

えっと、1週間先からしか予約ができない。

 

2月28日だと、最短の受け取りが3月7日。

 

なんだこのクソ日程は?

 

しかも役所の開いている平日9時から17時に来てねって、

普通に働いている人には不便極まりないだろう。

 

ひとまず火曜日は19時まで役所が開いているので、

火曜は19時までみたいですが、1週間以上先で最も近い火曜は3月13日。

 

昨日このお知らせが届いていたら6日に行けたのに!

 

何というタイミングの悪さ。

と、思いきや、3月11日の日曜日が休日開庁日で、この日にも受け取れるとのこと。

やったね!

 

それにしたって、確定申告の締め切りは3月15日。

もしこれ、11日に受け取れなかったら間に合わなくなるではないか。

 

悪態をつきながらも、とにかく受け取らないと話にならないので、

11日に予約を入れました。

 

申告書はできあがっているので、

もはや去年までと同様に紙で提出した方が

手っ取り早い状況ではありますが、せっかくなので、

もう少し頑張ってみようと思った2月の末日だったのであります。

やっと手元に届いたマイナンバーカード

長らく待たされた3月11日。

 

前日から風邪気味だったのが悪化し、頭痛に悩まされるも、

ここで頑張らないと確定申告ができないという一心で、

マイナンバーカードを引き取りに役所へ出かけました。

 

貴重な休日に何してるんだか、とも思いますが、

その貴重な休日に体調崩しているバカなので、

たとえマイナンバーカードの引き取りがなくとも、

ロクな休日でなかったかと思われます。

 

さて、昼過ぎに役所に出頭し、

マイナンバーカードを引き取ることとなりましたが、

マイナンバーカードには、数字4桁の暗証番号と、

半角大文字英字と数字の組み合わせで6桁以上のパスワードを

設定することになります。

 

その場で考えるのもいいですが、

暗証番号やパスワードを考えるのに時間がかかる人は

事前に考えておいた方がよいでしょう。

 

手続き自体はスムーズで、窓口での作業は10~15分で完了します。

 

申請から47日。

 

これでやっと確定申告に必要なアイテムがすべてそろいました。

なんだろう、大魔王を倒しに伝説の武器を集める勇者みたいになってきたぞ。

早速家に帰って申告書を送信といきたいところでしたが、

悪化した体調のため、その日は作業に取り掛かれず、

ひとまず翌日に保留と相成りました。

 

締め切りの3月15日まであと4日。

残された時間はあとわずかしかありません。

って、なんでこうなった?

いざ、送信と思いきや…最後まで面倒に見舞われる

締め切りまで残り3日となった3月12日。

ついに申告書を送信する時がやってきました。

 

書類はすべて(2月18日に)できているので、あとは送るだけ。

保存していたデータを呼び出し、手に入れた最後のパーツ、

マイナンバーカードをICカードリーダーにセット。

そして出てきた画面がこちら。

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おい、なんでやねん!

ちょ、ちょっと待て、何で認識しないんだ?

 

ひとまずもう一度セットし直して、再度チャレンジするも、同じ結果に。

 

何が悪いんだ?!

落ち着いて、ひとまず原因を探ろう。

 

まずはリーダー。

これは普段からwaonのチャージができているから問題はない。

 

もしかしてリーダーの型番が対象外なのか?

でも、これ買った時に住基カードでの確定申告OKってやつだったぞ?

住基カードがいけるならマイナンバーカードもいけるはず。

 

一応型番を調べてみたら問題ありませんでした。

私の使ってるリーダーはこれ。

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RC-S330。

 

すでに生産終了しているモデルですが、ソニーのページで確認したところ、

マイナンバーカードの動作確認については未検証だけど

e-Taxには対応しているとのこと。

 

さらに調べてみると、

どうやら「PC/SC アクティベーター for Type B」という

ソフトウェアが必要とのこと。

 

…入れた記憶がない。

 

これが原因か!

 

早速こちらのソフトを入れ、作業を進めると、無事送信ができました。

やれやれ、何とか確定申告が終わった。

まとめ

今回、「オンラインでらくらく」という謳い文句に乗せられて

e-Taxを利用してみたのですが、準備に手間と時間がかかり、

全 然 ら く ら く で は な か っ た。

謳い文句とはかけ離れた結果となった次第でございます。

 

でも、まあ来年は今年の経験を踏まえて、さっさと処理できそうなので、

来年もe-Taxで申請すれば今年の苦労も報われるんじゃないかなと思います。

 

なお、東洋経済の記事で確定申告に間に合わなそうなら

e-Taxの利用も検討したらとありましたが、

この時点で手元にマイナンバーカードがない人はどうやっても無理なので、

さっさと申告書をネットで作って、

プリントアウトしたものを税務署に提出するしかありません。

 

家にプリンターがない人は、申告書はPDFファイルで保存できるので、

USBメモリやスマホなどを駆使してコンビニでプリントアウトするとよいでしょう。


なお、税務署には時間外に受け付けてくれるポストがあるので、

書類を一式封筒に突っ込んで、夜間受付ポストにぶち込むしか

残された道はありません。

 

私個人としましては、今年の確定申告は、例年に比べて時間がかかってしまいましたが、何とか無事に申告することができました。

この努力のおかげで、いくばくかの税金が還付されるので、

少し報われることになります。

あとは来年の確定申告が、今年よりもスムーズに…できるんだよな?

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