俳優の松方弘樹さんが、今月21日にお亡くなりになられました。
昨年2月に体調不良で入院し、脳リンパ腫と診断された松方さん。
また一人、昭和の名優がこの世を去りました。
お悔やみを申し上げます。
10万人に1人の難病
松方さんが患った脳リンパ腫は、脳や脊髄などの中枢神経系にできる癌です。
日本では「10万人に1人」ともいわれるほど珍しい癌で、症例数の少なさから治療例が少なく、また、悪性リンパ腫なので、外科手術は不適応と言われています。
外科手術は切除することにより、癌を除去するのですが、リンパは全身をめぐる組織のため、一部を切除しても根治治療とならないため、放射線療法や化学療法での治療がメインとなります。
刑事貴族の宮本課長が私のNo.1
多くの役を演じられた松方さんで、一番印象に残っているのが、刑事貴族の宮本課長でした。
私は刑事貴族2からしか見ていないのですが、軽妙にしてお茶目な課長が、時折見せるシリアスな顔をするのがとても格好よく、個性的なメンバー(水谷豊さん、地井武男さん、寺脇康文さん、宍戸開さん等々)の中でも一番のお気に入りでした。
特に水谷さん扮する本城慎太郎が無茶をするたび、地井武男さん扮するタケさん(武田秀彦)とぼやく掛け合いの間合いが絶妙で、こんな上司がいる職場で働きたいなと、高校生ながらに思っていたことを覚えています。
未だにVHSのテープをとってあるので、今夜はそれを見て、松方さんを偲びたいと思います。