朝日杯オープン戦本戦準々決勝。
プロ2年目の棋士が、公式戦で名人と対局するのは稀有なこと。
しかも現名人に勝利したというから驚きです。
ついに公式戦で、羽生VS藤井の対局が実現します。
若き日の羽生を彷彿とさせる強さ
現役のタイトル保持者を相手に、怯むことなく自分の将棋を打ち、力でねじ伏せたような印象を受けた今回の対局。
朝日杯はタイトル戦と違い、持ち時間が40分の早指し棋戦です。
しかし、公式戦で現名人に勝利したことは紛れもない事実。
藤井四段の強さは、これまでの常識では考えられないレベルだと思います。
加藤一二三先生が、その強さに太鼓判を押していますが、その評価通り、トップ棋士と渡り合える実力を示した一局といえるでしょう。
並みいる強豪を倒して快進撃を続ける様は、かつてNHK杯で歴代名人を破って勝ち進んだ若き日の羽生竜王と重なる部分があります。
最高の舞台が整ったのではないでしょうか。
非公式戦では1勝1敗だが
これまで藤井四段は羽生竜王と2度対局しています。
ただし、いずれも公式戦ではなく、最初の対局は史上最年少棋士がトップ棋士と戦う炎の七番勝負での対局。
この時はなんと藤井四段が羽生竜王(当時三冠)に勝利するという、衝撃的な結果となりました(この七番勝負、藤井四段は6勝1敗)。
しかし、第零期 獅子王戦(映画「3月のライオン」公開記念対局)では、羽生竜王が勝利。
これまでの戦績は1勝1敗の五分となっています。
今回、初めて公式戦で戦う二人。
藤井四段は「子どもの頃から憧れの存在でうれしい」と、対局を楽しみにしているようです。
非公式戦とは緊張感が違うので、どのような対局になるのか。
ちなみにこの朝日杯オープン、今回が11回目ですが、これまでの10回の内5回の優勝者が羽生竜王です。
早指しでも無類の強さを誇る羽生竜王。
果たして、藤井四段はどのような将棋を打つのでしょうか?
注目の対局は2月17日です。