未来世紀ジパング 11/6 世界を救う"ニッポンの秘密兵器"

日本の技術で世界の諸問題を解決するシリーズ。

今回は、モルドバとモロッコの問題について。

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モルドバの雹被害に日本気象協会

毎年雹によって農作物に多額の被害を受けているモルドバ

モルドバの雹対策が、積乱雲にミサイルを打ち込むというのには驚いた。

そういえば中国でもミサイルを打ち込んで雨雲を発達させている例が昔あったなあ。

 

日本気象協会がその高い気象解析技術で、雹被害軽減のための手助けをしていた。

ただ、モルドバの気象観測機材は旧ソ連時代のもので、観測機器からデジタルデータをアウトプットすることができず、苦戦するハメに。

古い機材で観測していたが、それなりのデータを集めることができていたのはある意味凄いと思う。

ただ集めたデータを的確に読み込むことができる人材が不足していることが放送でも浮き彫りになっていた。

モルドバの担当者が来日して日本の機材購入を検討するようだが、人材の育成も重要な課題である。

ロッコの水不足を解消する技術

サハラ砂漠のイメージが強いモロッコ

しかし意外と農業大国であった。
トマトの輸出量がなんと世界4位だとか。

しかし近年農作物の栽培に必要な地下水が枯渇して、深刻な水不足に陥っている。

 

その問題を解決するために、鳥取再資源化研究所という会社が技術を提供していた。

もともとは工事現場で使われる砂利石を農業に利用。

この砂利石、多孔質ガラスという廃ガラスを加工したもので、表面に穴が開いており、そこに水分を蓄えることができるという。

この砂利を土壌に混ぜて農作物を栽培する。

砂利に含まれた水分のおかげで、水の使用量を大幅に減らせるとのこと。

水が不足している土地でも、十分に作物が育つというのだ。

 

この多孔質ガラス、もともと工事現場用の砂利だったが、ごく一般的なものなので、価格競争で値段が下がったため用途を変更した。

踏むと大きな音がするので、その特性を活かし、防犯用砂利として販売し大ヒット。

しかし、また価格競争で値段が下がってしまい、再び新しい用途をということで、農作物用の土壌改良材となったという。

なかなか面白い商品の成り立ちである。

まとめ

今回も日本の技術が世界で役に立つ特集だった。

石砂利については、モロッコの例だけではなく、他の乾燥地帯でも十分応用できるものである。

特に近年、気象の変化によって、世界各地で深刻な水不足が起こっている。

コメンテーターも言っていたが、食料や水の不足は紛争のきっかけになるので、こういった技術によって、食糧問題の解決につながるのであれば非常に喜ばしいことである。

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