今回は今の日本はこんなにヤバイ!という特集。
まあ、出るわ出るわ、いろんなヤバイこと。
世界と比べると、日本がいかに遅れているか、という視点で進みました。
ネット犯罪に関する知識が最下位?!
経済評論家の門倉先生によると、日本のネットユーザーのセキュリティ知識はとても低いとのこと。
ロシアのネットセキュリティ会社(カスペルスキー?)が世界16か国で行ったネットのセキュリティ意識調査(対象者約18000人)で、日本は何と最下位だったという衝撃の結果に。
これはインターネットを安全に使う上で必要な知識を問うテストで、例えばメールの添付ファイルを開くかどうか、フィッシングサイトにアクセスしてしまうかどうかといったもので、日本人は無防備にファイルを開いたり、サイトにアクセスしてしまったとのこと。
原因として、日本社会の治安の良さに慣れてしまって、その感覚でネットの世界でもいるために、このような結果になったのでは?と分析しています。
その危機意識のなさによって引き起こされた被害の例として、芸能人を装った出会い系メールの被害が、約37万人で116億円にも上るとのこと。
これはかなり深刻な問題ですね。
会社でもセキュリティ講習が定期的に行われているのですが、その講習のまとめのテストの際にも、メールの添付ファイルを不用意に開いてしまうという事例が、私の周りでもありました(私ではありません!)。
数値としては、全体の約8%だったのですが、講習を受けた後ですら、まだ引っかかった人がいたので、注意するようにとのお達しがあったのには辟易しました。
なお、澤口先生はネットで騙されない理由が貯金が20万しかないので振り込めないというオチには笑ってしまった。
もはや完全にオチ担当だな、この人(笑)
心理学の研究が非常に遅れている日本
もはや神話レベルまで考えられてしまっている日本の安全において、このままではいけないのではないかというのが植木先生。
心理学の分野では集団パニックや集団ヒステリーに対する研究が、日本では非常に遅れているということです。
そもそも研究者がいないことが問題なのだそうで、2020年の東京五輪で、たくさんの人が集まることに備えて、日本の集団パニックに対する研究を進めておかないと、不測の事態に対応できないのではないかと警鐘を鳴らします。
海外ではテロの危険性などに対応するため、警察や心理学者が連携して集団性の心理を研究し、人がたくさん集まったときに起こりうる問題への対処法を事前にシミュレーションして備えているとのこと。
そういった研究が日本ではなされていないので、進める必要があるといいます。
しかし、そういった研究を進めている欧米で事件が起こり、研究が行われていない日本では起こっていないことを考えると、研究することが抑止に繋がるという考え方には同意できないんですが。
確かに備えは必要ですが、心理学的研究がなくても成果を挙げられている現状を鑑みると、むしろ日本のやり方を欧米に持ち込んだ方がいいんじゃないかと個人的には思います。
また、海外では年代別の心理学の研究があるけれど、日本では行われていないとのこと。
2010年からのデータですが、査読(審査)され論文誌に掲載されている年代別心理学を扱った論文の本数は、スペイン311本、アメリカ280本、イギリス266本とあるのに、日本はなんと0本。
つまり年代別の心理学の研究がまったく行われていないということなんです。
日本では青少年心理と成人心理の領域しかなく、20代から80代までを一緒くたにして分析しているらしいです。
これは確かにおかしなことで、20歳の若者と、80歳の老人が同じ考え方であるとされているのは、まったくもって不合理です。
年代別の生き方に関する知見がないことが原因なのか、日本人は外国人に比べ、年齢を重ねることを嫌がる人が多いとのこと。
確かに年寄り扱いされるのを嫌がる人が多いですね。
年齢相応の生き方というものあり、それぞれのステージでの楽しみを考える外国人と比べると、どちらが有意義に人生を送れるか、考えさせられますね。
日本のいじめの原因は親の叱り方?!
疲労評論家の梶本修身先生が、学校でのいじめは、日本人の親の叱り方に原因があると言います。
日本でのいじめの特徴は、仲間はずれにすること。
その原因が親の叱り方というのです。
日本では叱る時に「言うことを聞かないんだったら出ていけ!」と言うことがありますが、アメリカでは逆に「家から出たらダメ!」と言うとのこと。
確かにアメリカのドラマでティーンエイジャーが親の言うことを聞かないときに、外出禁止を言い渡されるシーンはよく見ます。
日本ではコミュニティからの追放が罰であるのに対して、アメリカでは本人の自由を奪う事を罰としているわけです。
日本では孤立することが怖いことで、それを恐れ周りに合わせるということになり、いじめられると仲間外れにされる、というのです。
でもまあ、欧米でもいじめられる時は仲間外れにされているので、一概に怒り方がいじめの方法に関連しているとはいえないと思うんですけどね。
日本人男性の家事労働は世界最低レベル?!
尾木ママによると、日本人男性は世界で最も家事に非協力的とのこと。
日本人男性の1日当たりの平均家事労働時間は62分。
これだけを聞くと、結構やってるんじゃないかと思いますが、ノルウェー人男性はなんと184分。
3倍の差、これは本当に驚いた。
しかし、本当の驚きは日本人女性の平均家事労働時間。
なんと299分!
世の奥様方が、旦那が家事をしないとぼやくのも当然です。
ゴミ出しをやったくらいで家事をした気になっている人、反省が必要です。
なお、澤口先生によると、家事をやる男性の方が出世するとのこと。
理由としては、衝動的な怒りが少なくなるからとか。
家事をするとキレにくくなるんだ!
パートナーと共同作業をすることにより、セルフコントロールが上手になるので怒りがコントロールでき、良好な対人関係を構築できるので出世しやすいということらしいです。
えっと、一人暮らしで家事をしてる人はどうなんですかね?
FAXを使う先進国は日本だけ!
はい、これは知ってます。
若者文化評論家の原田曜平先生によると、アメリカのスミソニアン博物館には骨董品としてFAXが展示されているということ。
えっと、会社でいまだに現役バリバリで使ってますよFAX(笑)
なお、島崎和歌子は事務所からの文書連絡はFAXでもらっているとのこと。
うん、そろそろメールにしようや(笑)
これだけ文明が発展して、先進国でもトップクラスの効率化社会の日本で、オフィスにはほぼあるし、コンビニですらいまだにFAXあるのは、よくよく考えたら不思議な光景だな。
世界で最も優れた医療技術と世界で最も遅れた治療法が同居する国?!
日本の医療技術、研究開発が世界最先端であることは疑いのないところでしょう。
しかし、そんな国にもかかわらず、日本の治療法は世界で最も遅れているとのこと。
実際、風邪の治療法は約40年変わっていないのだから驚きです。
風邪を引いた際の治療法としては、病院で抗生物質を処方してもらうか葛根湯を飲むかが日本ではスタンダード。
漢方薬で治そうとする人が多いのが日本の特徴なのですが、世界的に見ると異常なのだとか。
漢方薬発祥の中国の漢方薬消費量は世界中の約2%しかないとのこと。
これは意外な結果。
しかしもっと驚いたのは日本の消費量。
なんと約90%!
漢方を使っているのは世界でほぼ日本人だけなんですね。
しかも抗生物質を処方するので、欧米人からするとヤブ医者扱いをされるとのこと。
そもそも抗生物質はウイルスには効果がないので、風邪のウイルスの治療に抗生物質を用いるのはあり得ないことは言うまでもないでしょう。
それなのに抗生物質を出し続ける日本の医者って…。
これをやめれば、だいぶ医薬品費が圧縮できそうなんですが。
まとめ
世界の常識から考えると、遅れていることが多いという今回の特集。
でも、進んでいるはずの欧米の方が日本より深刻な問題を抱えている場合もあるので、もしかしたら世界の常識が間違いで、日本の常識が良い場合もあるんじゃないかなというものもありました。
でも風邪の治療法は確かに遅れているので、これは何とかしてほしい。
病院に行っても治らないので、風邪くらいではもはや病院には行かない身としては、画期的な治療法を開発して現場で活用してほしいと思います。