徒然日記

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AIアナウンサー「荒木 ゆい」人工知能が声優に代わる日

人工知能に関する気になるニュースを見つけました。 

prtimes.jp

人工知能の発達は正に日進月歩の勢いで、このままだと2035年には、既存の仕事の多くを人工知能がとって代わるというデータがあります。

厚生労働省の「働き方の未来2035」でも、「企業組織が人を抱え込む「正社員」のようなスタイルは変化を迫られる。」という記載があり、20年後、自分が何をすればいいのか、今から少し不安になっています(笑)

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クリエイティブは安泰?と思いきや

人工知能が人にとって代わるといっても、コンピュータで自動化できる分野が中心で、創作分野においてはまだまだ人間でないとダメだと思っていました。

先日、こんな記事を見ました。

www.itmedia.co.jp

これは非常に画期的なことです。

Amazon Web Services」を用い、低予算でシステムを構築し、さらに運用費が安い。

このシステムのメリットは、原稿さえ用意すれば、あとはシステムに任せるだけ。

原稿を読む人がいらないということです。

しかも100万文字当たりわずか4ドル。

ニュース原稿はだいたい1分に300文字程度のスピードで読まれるので、3,333分、55時間分のニュースを読み上げるコストが、わずか4ドルということです。

もし人間のアナウンサーが55時間ニュースを読んで4ドルしかもらえなかったら労基に突入ですよ(笑)

他にもコストはかかりますが、システムを使うことで、アナウンサー分のコストは圧縮できるので、導入するメリットは大きいでしょう。

今後、予算がないFMラジオ局を中心に、このような運用は加速していくのではないでしょうか。

いや、ラジオ局だけでなく、テレビ局でも利用されるでしょうね。

画面はニュースの関連映像を流し、音声は自動システム。

紙芝居みたいな感じだな(笑)

 

じゃあ同じく台本を読み上げる声優はどうなのかという問題ですが、別の記事でエフエム和歌山の担当者が、

「放送当初はリスナーから『違和感がある』『ヘタクソな新人アナウンサー』などの声もあった。」

 と言っていたことから、ニュースのようなものであればAIで代替できるが、感情を伴う芝居をする声優の代替にはなりえないなと思いました。

しかし「荒木 ゆい」の登場で、声優の仕事も奪われるんじゃないかと思い始めました。

プレスリリースの次の記載がその根拠です。

「より人に近い音声で原稿を読み上げたり、会話もできる」

「様々なニュースのシーンにおけるより人に近い自然な発音、アクセントやイントネーションを習得し、自動で原稿を読み上げる」 prtimes.jp

 この記載に、驚きました。

今はニュースをメインで考えているようですが、さらにディープラーニングを続け、感情の起伏についても表現できるようになれば、声優として利用できるのではないでしょうか。

「さらに、AIアナウンサー「荒木 ゆい」は、会話も可能です。相手の質問内容を理解し応答する機能を備えており、現在はまだ簡単な会話応答のみになりますが、将来的にはニュースの当事者に対してインタビューを行うことができるように開発を進めています。」 prtimes.jp

ここの機能が深化していけば、アニメのアフレコなどに応用が利くようになります。

 

またすでに現状の機能でも

「ドキュメンタリーやバラエティ番組のナレーション、劇場や美術館などの館内放送、観光案内、結婚式やその他式典での司会など、今後様々なシーンでの活用を見込んでいます。」 prtimes.jp

 とあり、ナレーションの仕事はもはや声優に置き換わることができる状態のようです。

オリンピックに向けた人工知能の可能性

2020年の東京オリンピックでは、AIアナウンサーは確実に利用されることでしょう。

しかもAIアナウンサー単独ではなく、AI技術を利用した翻訳と組み合わせた運用が行われると私は思います。

たとえば会場アナウンスについて、日本語だけでなく、英語、フランス語、スペイン語といった国際公用語だけでなく、ベトナム語やジャワ語、ベンガル語といった様々な言語に、元の原稿から翻訳し、それをアナウンスする方法などが予想されます。

 

さすがにすべての言語を一斉に流すわけにはいかないので、スマホを利用した配信などの手法を取ると思われますが、AIをうまく活用すれば、多言語対応の情報発信をスムーズに、そして低コストで行うことができそうです。

 

また、外国人旅行者が増加して、観光施設での外国語対応が間に合っていない現状の打破にも効果を発揮しそうです。

たとえば博物館など、展示品の説明をする音声ガイドの多言語化なども考えられます。
そもそも音声ガイドは日本語版を作るのにも、ナレーターのコストがかかり、予算の少ない小規模施設では制作が難しいということがあります。

 

しかし、「荒木 ゆい」を用いれば、従来より安価に音声ガイドを作れそうです。

さらに季節ごとに展示品を入れ替えて、新たな音声ガイドを作ることになっても費用が抑えられるので、これまで用意したくてもできなかった施設で、設備の充実が図られると思います。

声優という仕事の未来

「荒木 ゆい」はドキュメンタリーやバラエティ番組のナレーション、劇場、美術館などの館内放送、観光案内といった分野で、声優に競合する可能性が出てきました。

今は「荒木 ゆい」1人だけですが、開発が進めば、他の女性アナだけでなく、男性のAIアナなど、いろんなキャラのAIアナが出てくるでしょう。

人間を使うということは、ギャラだけでなく、スタジオ、機材の確保、また声優以外にもディレクター、ミキサーといった技術者の手配が必要です。

しかし、AIアナウンサーは、極端な話、原稿を書く人1人とパソコン1台があれば、どこででもデータを作ることができます。

圧倒的にコストが安いのです。

そうなると、人間に頼むメリットがなくなってしまいます。

 

すでに名前が売れている方は、そのキャラクターが支持され、指名で仕事がまわってくるでしょうが、名前が売れていない新人は、今後はこの分野に入っていくのは難しくなる可能性が高いと思われます。


アニメや吹き替えの分野ではどうでしょうか。

感情を伴った芝居の分野でAIが声優に置き換わることはないと思うかもしれません。

しかし、この分野の進歩のスピードは恐ろしいものがあるので、絶対にないとは言い切れません。

あくまで私個人の予想ですが、おそらく10年以内に、アニメ、吹き替えの分野でもAIへの置き換えは起こると思います。

 

ナレーション分野で置き換わったあと、アフレコでも起こるというのが私の考えです。

これについては、技術の進歩もあるでしょうが、現場、主にアニメコンテンツの販売からのニーズが考えられます。

 

アニメ作品を作った際、現状どうしても海外展開にタイムラグが生じます。

それによって、日本で放送されたものがwebに無断でアップされ、海外での展開の際に機会喪失(どこで、とはあえて言いませんが)の一因になっている部分があります。

もし、日本と同時にパッケージとして海外に販売できれば、これまでより大きな収益が見込めます。

つまり、キャラボイスを人間の声優があてるのではなく、「AI声優」があてることにより、同時に多言語で作品をリリースすることが可能になるかもしれません(先にも述べたAI翻訳との併用)。

 

そして、アニメで「AI声優」のシステムを確立したら、そのシステムを吹き替えに用いることになります。

特に映画では登場人物が多いので、多くの声優を呼ばなければいけません。

しかし、「AI声優」であれば、翻訳台本を書く人とパソコン1台があれば吹き替え作品ができてしまいます。

いや、翻訳台本すら原音をAIが翻訳してしまうかもしれません。

そうなるとハリウッド映画が、現地と日本同時公開が当たり前ということになるかも。

まとめ

上記のような極端なことは起こらないとは思いますが、技術の進歩によって、既存の仕事は劇的に変わりつつあります。

今回述べたような未来は、もしかしたらすぐそこまできているのかもしれません。

 

誤解のないように言っておくと、声優の皆さんの仕事にはとても敬意をもっています。

機械が人間の感情を表現することなんてできるわけがないと、基本的には考えています。

AIが将棋や囲碁でプロに圧勝するなんて10年前までは考えられませんでした。

しかし、今、現実に囲碁、将棋でAIはトッププロに勝利しています。

AIの進歩を見ていると、もしかしたら、と思えてしまうのも事実です。

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