【将棋】加藤一二三九段、敗れる!ついに引退!ひふみん、お疲れ様でした!

現役最高齢加藤一二三九段(77)が、高野智史四段に敗れ、62年10か月に渡るプロ棋士生活に別れを告げることとなりました。

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さらば愛しき棋士

1954年、14歳で史上最年少(昨年藤井四段が更新)でプロ棋士になり、以来2505局(歴代最多)を戦った将棋界のレジェンド。

プロとして、将棋の強さもさることながら、強烈なキャラクターでファンから愛された棋士です。

以下、加藤一二三伝説。

食べ物編

・対局中にミカンを1分間に3つ食べ、対局相手の羽生も絶句。

・おやつに板チョコ10枚食べた。(明治製菓限定) 数枚まとめてバリボリ。

・カルピスを魔法瓶に2本作ってきて、あっという間に飲み干した。

王位戦の昼食に、「すしにトマトジュース、それにオレンジジュースとホットミルク、天ざる」を注文。三時には「メロンにスイカ、ホットミルク三杯にケーキ、モモ」を注文。米長もみかんお盆いっぱいを注文するが、おやつ合戦に負けた米長が勝負にも負ける。

十段戦で、米長とのミカン食い決戦、記録係が「ミカン臭くて死にそうです。」と助けを求める。ミカン合戦に負けた米長が勝負にも負ける。

・鍋焼きウドンとおにぎりを9個購入、対局前にはおにぎりの山が築かれるが、対局中にはおにぎりが消え失せた。

・「おにぎりはもともと戦の食べ物。夜戦に備えて注文しました」

・他の棋士も加藤先生の食事が気になるのか、奨励会員のひとがメニューを聞きにいくときはシーンとしずまりかえる。

・対局の途中に蜂蜜をチュウチュウ舐める。

・一分間にみかんを3つ食べる、対戦相手の羽生も局面を見ずにそちらに注目。

・対局中、十数本のバナナを房からもがずに平らげた。

NHKのゴールデンタイムの番組で、チョコレート派と羊羹党の争いではチョコレート派として出演。

・「加藤先生はいつも同じ食事ばかり注文なさる、寿司なら寿司、うな重ならうな重奨励会員が前もってお釣りを用意しているくらい。だから加藤先生が食事を変えると将棋会館に衝撃が走る」

<奇言>

・解説の際に詰みを発見して「ウヒョー!」

・口癖は「あと何分?」、秒読みに入っても「あと何分?」「あと何分?」「1分です」「あと何分?」「1分です」「あと何分?」「1分です」「あと何分?」ついにキレた記録係。「1分だよ!」 、記録係「20秒、1、2、3」「あと何分?」「もうありません」解説の森内氏も大爆笑。

・雨宿りをする猫4匹に「ハロー」と手を上げて挨拶。「君達も、将棋に興味があるのかい?」

無人島に持って行きたいもの「羽生さん」

 

<不思議な行動>

・相手の後ろにたって盤面を覗き込む(通称ひふみんアイ、藤井四段も先日やった)

・対局中の賛美歌ハミング。対局中に対局室のある4階から5階にあがり、賛美歌を歌いながら神に祈りを捧げる。

・天井のテレビカメラを睨み付ける。

・余りに強く打ち付けるため、対戦相手がそちらに気を削がれて勝負に集中できない。

・盤を割ったことがある。

・勝負どころで飛車を両手で打ちおろしたら真中から割れた。

・マイストーブを対局室へ持ち込み、対局者に向けて対局開始。

・気合が乗ってくると膝立ちになりズボンをずり上げる。

感想戦で二歩。

・三浦七段との“冷房スイッチ、オン・オフ合戦”

・ネクタイが異常に長いが特に理由は無い。結婚式などでは普通の長さ。

・エアコンの音が気になるので消そうとしたら、間違えて部屋の照明を消した。

・解説では、解説せずに一人で納得。

・タイトル戦で「音がうるさい」と旅館の滝を止めさせたことがある。

・テレビ中継のある銀河戦で待ったをして相手と言い争いの喧嘩、銀河戦出場停止となる。


<実績>

・神武以来の天才と呼ばれる。

・全ての昇級の最年少記録を持っている。

・なんと一番最初についていた師匠を逆破門にした。

十段戦で七時間近い長考。

・新聞記事、一二三九段ってぱっと見何段だか分かりにくい。1981年に十段位になる、加藤12310段だった。

・将棋連盟英語版ページのプロフィールが「Kato, one hundred twenty-three」


<信仰>

・敬虔なカトリックのため「一分将棋の神様」と呼ばれるのが嫌、「一分将棋の達人」と呼ぶように懇願

将棋世界連載・自戦記で「キリスト教について」そこから話題は「聖アウグスティヌス」に飛ぶ

ローマ法王ヨハネ・パウロ2世(当時)から聖シルベストロ教皇騎士団勲章を受章して教皇騎士号(Pontifical Knighthood)を与えられる。

・私は棋士ですが、このたびは騎士にもなりました。ヴァチカンに事件でも起きれば白馬にまたがってはせ参じなければいけません。

 

<その他>

・さすが一分将棋の達人、一分将棋中にもトイレに立つ

加藤一二三氏からの手紙には、30枚くらい切手が貼ってある。

・テレビの対局で投了するような形成になったが、解説が面倒くさいのでそのまま粘って戦っていたら、逆転して勝ってしまった。

・対談があるとほとんど自分で喋り続ける。

加藤一二三スペシャル 名棋の泉という番組で、冒頭に安食総子女流初段が9秒間話した後、残り7分20秒をひふみんの一人語りで終わった。

NHK杯の紹介文「ちょっと行動がアレですが、いえかなりアレですが、なんとまぁ元名人です」

 

ネタともいえる加藤先生の伝説の数々は、もはや将棋の内容を思い出せないくらいに将棋ファンを爆笑の渦に包み込むも、気が付いたら勝負には勝っているという不思議な棋士

プロとしては引退されますが、これからも将棋には関わっていかれることと思われますので、素敵な笑顔でファンを楽しませていただけることを期待しています。

加藤先生、本当にお疲れ様でした!

 

 

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