逃げるは恥だが役に立つ 最終回(ネタバレ)

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平匡さん決死のプロポーズも、おかしな話の方向に行ったため、みくりさんに「それは好きの搾取です!」とまさかの拒否!どうなる二人の関係?!

 

予告を見る限り深刻そのものな雰囲気に、家出の時みたいに騙されないぞと思いつつ、いざ最終回!

 

残された尺は、あと75分しかありません(笑)

 もやもやみくりさん

「大好きな人からのプロポーズ。嬉しかった。嬉しかったのに…」とプロポーズは嬉しかったみくりさん。

 

何かモヤモヤしつつも、相も変わらず家事は継続してるので、いきなり二人の関係が崩壊という最悪のケースはまぬかれたようで一安心。

 

しかし、前回のラブラブ感は一切なく、素っ気ない二人の間柄。

火曜なのにハグがないと思いきや、システムとしてのハグの日は解体され、気の赴くままにハグをしていたため、気持ちが離れてしまったらご無沙汰って…システム、残しておけばよかったのに…。

 

「せっかくのプロポーズを台無しにした、こんな小賢しい女、見捨てられて当然なのだ」と落ち込むみくりさん。

 

「一度出てしまった言葉は、感じてしまったモヤモヤは、なかったことにできない。お互いに」ともはや二人の関係は元に戻らないという気持ちに満たされてしまっています。

 

一方の平匡さん、会社でお弁当を食べる際、みくりさんに言われた「好きの搾取」の意味について考えます。

 

「好きの搾取。そう言われてドキッとした。

心のどこかで、自分を好きならば、当然提案を受け入れてくれるものだと思っていた。

いつの間に僕は、こんなに思い上がってしまったのか…」とみくりさんとは違う方向で沈んでいます。

 

相手の言葉に腹を立てるなんてまったく感じてもなく、自分の行動を見つめ直す平匡さん。

もはや風見さんの言動に振り回されて、無意味な嫉妬や対抗心で心を閉ざし、没コミュニケーションをしていたころと大違いです。

 

というか、あの状況でこういった考え方ができる平匡さんは、やはりとても格好のいい男なんじゃないでしょうか。

 

青空市の準備に奔走するみくりさんは、せんべい屋さんに金もらってるんだからちゃんと趣旨を説明しろと怒られます。

そんなこともあり、何かモヤモヤし続けるみくりさん。

仕事と結婚のモヤモヤの原因が似てると思い当たります。

って一休さんかよ(笑)

 

そしてその夜、みくりさんは平匡さんに「お話があります」と切り出します。

真剣な顔のみくりさんを見て、「プロポーズを断ったことがみくりさんに負担になっているのでは」と身構える平匡さん。

しかしみくりさんからは意外な一言が。

 

「ずっと考えてたんです。主婦の労働の対価について」

 

…はい?プロポーズのことでなく、この期に及んでまだお金のこと?

ぶれない女、森山みくり。

いっそ清々しいぞ(笑)

 

「それが最低賃金で働くことで見えてきたんです」困惑する平匡さん。

うん、見てる方も困惑してるぞ。

 

やっさんの商店街で青空市の手伝いをしている件をついに切り出したみくりさん。

黙っていてごめんなさいと謝るみくりさんに、「僕もリストラを黙っていたのでおあいこです」とリストラ隠しの件で相殺する平匡さん。

い、いや、平匡さん、それはおあいこにはならないよ。

 

しかし切り替えの早い二人はそのまま話を進めます。

うん、ある意味才能だよ、この切り替えの早さ。

それでと促す平匡さんに「時給2,000円なら耐えられるって仕事も、最低賃金では耐えられないって場合があると思うんです」と答えるみくりさん。

 

「金額以上の働きを求められても、ということでしょうか?」

「そこがモヤモヤポイントでした」と分析の結論を述べ、チェストからフリップを出します。

 

「こんなものまで」とびっくりする平匡さんに「100均で見つけました」と得意そうなみくりさん。

いや、あんたそれある意味無駄遣い…。

 

平匡さんは「説明したいという気概は受け取りました」と説明を促します。

うん、こういうある意味バカバカしいことにちゃんと返せる平匡さんってかっこいいんじゃないかな。

 

さて、みくりさんが出した結論ですが、

「結婚して専業主婦になることは、生活費の保証、つまり最低賃金を受け取ることとイコールだと思うんです。

でも最低賃金はあくまで最低賃金。

食わせてやってるんだから黙って働けと言われても限界があります」

 

えっと、家庭の話ですよね?

 

「でも、そんなに横暴な雇用主ばかりじゃないでしょう」

あれ?平匡さんも企業として考えてるぞ?

 

「いい雇用主の元で、ストレスもトラブルもなく働けるのであれば、最低賃金でもいいのかもしれません」

「つまり雇用主次第であると…」

うん、完全に企業のことっす。結婚はどこ行った(笑)

 

「一般企業なら昇給や賞与など客観的に人を評価するシステムがある。

でも夫婦の場合、1対1なんです。夫が評価しなければ、妻は誰からも評価されない」

えっとだいぶ遠回りをしたけど、「夫が評価しなければ、妻は誰からも評価されない」は正にその通りですね。

 

世の旦那様連中は日々の奥様の努力を果たしてちゃんと労っておられるのでしょうか?

特に会社で自分は評価されていないとぼやいている人は、自分は相手をちゃんと評価しているのか、今一度顧みる必要がありますね。

 

「現状の専業主婦の労働の対価は…この基本給(主婦の生活費=最低賃金)プラス雇用主の評価(愛情)ということになります」

しかし平匡さんの言う通り、愛情は数値化できない極めて不安定な要素。

雇用主が愛情を示さなければ最低賃金労働が続く、つまり冷え切った夫婦による寂しい家庭となるわけだ。

しかも労働時間の上限もなくブラック企業になりかねないと言うけど、そこまで行ったらたぶん離婚(倒産)してるかと(笑)

 

「従業員としてこの労働環境でやっていけるのかどうか不安があります」というみくりさんに考え込む平匡さん。

「プロポーズは嬉しかったんです。平匡さんと結婚したくないとか、そういうことじゃなくて」と言うみくりさん。

 

だったらもう結婚しちまえ!って思った瞬間、「そもそも、従業員なんでしょうか?」

おい、平匡、今みくりさんかなり大事なこと言ってたぞ!ちゃんと聞いとけよ!

でも、確かにそうだ、そもそも従業員なのか?

 

そうだ結婚は企業と違うだろ。

「夫が雇用主で妻が従業員、そこからして間違っているのでは?」

うんうん、そんなシステマチックな関係じゃないよ、夫婦は!

 

「主婦も家庭を支える立派な職業であるなら」

…ん?何言ってんだ?

 

「そう考えれば、夫も妻も共同経営責任者」

そっち行ったかああああ!!!!

 

いや、もうこの人たちはどこまで行っても…まあ、それがこの二人なんですよね(笑)

「この視点で、僕たちの関係を再構築しませんか?」

はい、相変わらずのシステムによる関係。

 

「雇用関係ではない、新たなるシステムの再構築です。愛情があればシステムは必要ないとも思いましたが、そんな簡単なことではなかったようです」

 

そもそも契約結婚というシステムから始まった二人の関係。

システムを離れたところで関係を構築するよりも、システムによって関係がスムーズになるのであれば、それがこの二人にとっての正解なのかもしれません。

 

「やります!やらせてください」

「やりましょう、共同経営責任者」

「なりましょう、CEO」

 

さてさて、どうなりますことやら。

さ、真田丸?!

で、OP明けいきなりぶっこんで来たパロディネタはなんと真田丸!

六文銭が五円玉なのはご愛敬って、攻めるなあ。

 

そういや真田丸の最終回で平匡さ…いやいや秀忠が逃げるは恥だが役に立つをやったから、そこはおあいこか。

まさかNHKも文句は言えまいて(笑)

 

そして迎えた「303カンパニー第一次経営責任者会議」(一次ってことは二次もあるのか?)の議題は、収入減についての対策。

 

えっと、ドラマのテイスト変わってますけど(笑)

 

平匡さんの転職による収入減をみくりさんも働くことで「補填」するという策。

追加で「タウン誌のライター」をして「給与を外から引っ張る作戦」でこの窮地(笑)を凌ごうと画策します。

 

ただしこの策ではこれまでと同等の生活は困難。

「フルタイム労働」ゆえ「家事の時間の減少」は避けられません。

 

みくりCEOの引き受けた仕事は303カンパニーが引き受けた仕事でもあるので協力して成功させましょうと言う平匡CEOの熱い思いに感動を覚えるみくりさん。

 

「共働きとして家事の分担を執り行います」

おお、秀忠では思いつかない良策!

これなら勝てる、今度こそ徳川に…いやいや、そうじゃなくて(笑)

 

そして家事分担の配置図の確認。

これまで平匡さんの部屋にしかなかった平匡さんアイコンがキッチン、ダイニング、洗面所、リビング、玄関に少し追加。

全55の陣立ての内訳は津崎平匡11、津崎みくり44と相成った次第にて御座候(笑)

 

いまだ、戦局はみくりさん方が圧倒的な気配なまま、第一次経営責任者会議はその幕を降ろした。

それでは各々、ぬかりなく(笑)

百合ちゃんと風見さんの関係

さてさてこちらも気になる二人。

部長への昇進が決まり、バーで祝杯を挙げている百合ちゃんの元へ、マスターに呼ばれた風見さんが来ます。

 

先日の告白があって居心地悪そうな百合ちゃん。

せっかく来てくれた風見さんのおごりのビールで締めて帰ろうとします。

 

逃げるのか?と思いきや、「日曜日、空いてる?」と聞く百合ちゃん。

おお?!何が起こるんだ?


そして部屋を訪問する風見さん。

出迎えた百合ちゃんは部屋着、ですか…。

 

そして人間ドックの結果を見せる百合ちゃん。

年々引っかかる項目は増えるばかりって、病院の待合室で病気自慢している年寄りみたいになってるぞ(笑)

 

「僕の気持ち、試してます?」と投げかける風見さん。

そうですよ、この人にはそんな姑息な作戦は看破…おっと、見透かされますよ。

 

やはり年齢差を気にしている百合ちゃん。

「風見くんが生まれた時私は十七歳で、風見くんが二十歳の時私は三十七歳で、風見くんがやっと四十を過ぎる頃私はもう還暦で…どこまで行っても風見くんは私の甥っ子なの」と寂しそうに微笑みます。

 

そんな百合ちゃんに風見さんも「今日、その恰好を見た時に思ったんです。僕が見たかった、素顔を見せてくれたのか…甥っ子としてよばれたのか…」と心の内をさらします。

 

そして先日デートしていた相手とのことがあるからかと聞くも、他の人が原因ではないと言われ、自分自身に可能性がないということと悟り、風見さんは身を引くことを決意します。

 

甥ではなく男として見てもらえないのであれば、もう会えない。

そう決意し、風見さんは百合ちゃんの部屋を去ります。

 

風見さんの去った部屋でひとりワインを傾ける百合ちゃん。

その顔には「これでよかったのよ」という悲しい決意が滲んでいるように見えました。

働くみくりさん

経営責任者会議を終え、晴れてフルタイムで働くことになったみくりさん。

取材と青空市の説明に奮闘します。

手作りの名刺まで用意する気合の入りよう。

名前が若干左に寄りすぎてるのはご愛敬ってことで(笑)

 

お昼はやっさんのお店へ。

味気のなかったお店は、ジャムが並んで若い女性が好みそうな印象になり、もはや八百屋さんというより、お花屋さんの様相。

まあ奥の方は変わり映えしませんが…。

 

やっさんの作った野菜カレーを食べながら、ジャムの通信販売や青空市の準備について話し合います。

 

「ああ…大変だぁ」

「お互いね」

「仕方ない」

「がんばろう」

「生きよう」

「生きねば」

「うん」

 

そう、働くということは生きるということ。

家事を仕事としていた時とは明らかに違う充実感を感じながら、みくりさんは生き生きと働いているのでした。

再び真田丸!

さあ、またしてもぶっこんで来た真田丸。

もはややるならとことん、文句あるなら受けて立つというスタッフの気概が伝わってくるような来ないような、とにかく「303カンパニー第二次経営責任者会議」が幕を開けました。


今回の議案は第一次経営責任者会議から二週間が経過した時点での振り返りとなります。

 

率直な感想をと促す平匡さん。

それに対してみくりさんは「私の方が稼ぎが少ない」ので家事の「分担が多いのは納得」してはいるものの、平匡さんが分担をやり忘れていたり、やるのが遅いと「それそっちの分担」だよね、「私より負担少ない」よね…って思ってしまうことがあるとのこと。

 

もはや面目次第もない平匡さん、ただ一言「すいません」としか申す言葉がございません。

 

一方の平匡さんも、みくりさんの「掃除の質の低下」が気になっていると反撃。

「部屋の隅に埃」が溜まっていたり「鏡に水垢」が残っていると畳みかけます。

 

みくりさんの言い分としては、実は自分はそんなに「几帳面じゃない」どちらかというと「四角い部屋を丸く掃く」タイプとの告白。

それに対して意表を突かれる秀忠…ちがった、平匡さん。

 

「えっ、でも今までは…」と困惑します。

それは「仕事だったから完璧」にしなくちゃと念には念を入れていたと告白するみくりさん。

 

本当は「生活に困らない程度に綺麗なら、生きていける」と思っているとこれまでの平匡さんが、我々が抱いていたイメージをダイナマイトでぶっ飛ばすような衝撃の告白がなされます。

 

ある意味みくりさんを完璧家事請負人と思い込んでいた平匡さんにとっては、とても衝撃的な告白だったにも関わらず、みくりさんって実はそんな人だったんだ、新しい面を知っちゃったなぁ、みたいな顔をしている平匡さん。

あなた、やっぱり大物ですよ(笑)

 

よほど気になるのであればそこを平匡さんの担当にして、他と入れ替えますというみくりさんの提案に、平匡さんは「僕の担当を増やしましょう」とすべて自分が背負い込むことを宣言します。

 

いや、あなた現状ですら分担忘れてるって言われたばっかじゃん。

ぬかりなくできそうにないじゃん(笑)

 

斯くして、津崎城内勢力図は、バルコニー、リビング、ダイニング、キッチン、洗面所、風呂場にトイレへと平匡軍の陣が張られ、それぞれ津崎平匡22(倍増)、津崎みくり33(2割5分減)と大きく勢力図は書き換えられたのでございました(笑)

 

今度こそ、各々、ぬかりなく(ま、無理だろうけど)

津崎平匡奮闘記

家事分担に取り組みだした303カンパニー。

しかしその前途は多難であった。

 

役割分担を守らない平匡。

仕事と家事との狭間で苦悩するみくり。

 

許容限度を超えたみくりに助け船を出す平匡は、果たして増大する家事分担に対応することができるのか。

試練の時が二人に襲い掛かる。

 

「303カンパニー第二次経営責任者会議」を経て、平匡さんの生活はまた大きく変化していきます。

会社でお昼を食べている時、日野さんおかずの品数の減少について突っ込まれます。

よく見てるな、この人(笑)

 

確かにお弁当って作るのに手間がかかるんですよね。

私も一時作ってからよく分かります。

でも日野さん、栄養バランスはまだ平匡さんの方が良さそうですよ(笑)

 

そこに登場の沼田さん。

「こないだから、もしかしてもしかしたらそうなのかもと思っていたんだが、津崎君とみくりさんは好き同士なのかい?パッションなのかい?」と藪から棒に聞きます。

 

状況が呑み込めない日野さん。

そうだよね、契約結婚という事実を知らなかったら、この会話の意味はさっぱり分かりません。

 

「日野君、当たり前が当たり前じゃない時もあるんだ。世の中にはね、目に見えないダークマターだって存在するんだよ!」

 

まさか平匡さんとみくりさんの間柄が宇宙創成の謎にせまる理論物質にまで及ぶとは(笑)

 

そんな沼田さんの問いかけにも臆することなく平匡さんは「パッションかどうか分かりませんが、好きです」と答えます。

 

平匡さんの中でみくりさんは、もう簡単に手放せる存在じゃなく、そのことは例えプロポーズを断られても揺るぎません。

 

そんな臆面もない回答に「あら大胆」とばかりに反応する日野沼田両氏、さらに平匡さんは「ですが、好きだけではやっていけないこともあると実感しています」と新婚さんがハネムーン熱から覚めた後に気付くようなことにまで言及し、二人を感心させます。

 

そして家事分担のことまで告白。

家事代行を頼んでまでいた平匡さん「正直、面倒です。できればやりたくないとも…」と本音を漏らします。

 

結婚すら、ましてや家事すら考えてこなかった平匡さんを知る二人は、この平匡さんの変化を、人を好きになることで、人は自分を変えられるんだなとまざまざと見せつけられ、そこにある種の感動を覚えているような表情を浮かべます。

 

本当に平匡さんは良い方向に変わりましたよね。


そんなところにみくりさんからメールが入ります。

「今晩定時で帰れるようなら、ご飯を炊いておいてもらえますか?」

 

もはや共働き夫婦のやり取り以外の何物でもないのに、この二人、結婚してないんですって(笑)

 

みくりさんも忙しいんだな、よし、じゃあ僕ががんばるぞといった感じの平匡さん。

帰宅してお風呂掃除をしています。

 

12月の風呂掃除はお湯でないと寒くて大変ですが、最後に水シャワーをしないとカビの原因になっちゃうから、結局水を使わないといけないんですよね…。

って何の話だ?(笑)

 

掃除が終わったタイミングでちょうどみくりさんが帰ってきます。

商店街からお惣菜をせしめてきたので早速ご飯にしましょうと言うみくりさんに、炊飯器を見てアッとなる平匡さん。

 

…おい、飯炊き忘れたな。

 

ごまかすために「出前にしては?ピザ食べたいなぁ」と提案する平匡さん。

姑息だ、姑息だよ平匡さん。

 

お惣菜があると言うみくりさんに「あまり揚げ物の気分では。胃に重いなぁ」と言うも「ピザの方がよっぽど重いです」とごもっともなツッコミ。

 

うん、ミスをごまかすためにもはや自分の言葉の整合性すら取れてないよ、平匡さん(笑)

 

次の一手は「外食にしては?みくりさんもお疲れのようですし…」と繰り出すも「疲れてるから今すぐご飯にしたいんです」とこれまた当たり前の反応で平匡さんを追い詰めます。

 

まあみくりさんには平匡さんを追い詰めている意識はないんですけど(笑)

追い詰められた平匡さんは「外にご飯を」ともはや直前に却下された案すら覚えていないほどの狼狽ぶり。

 

その様子を見て何か気づいたみくりさん。

ジュウシマツに平匡さんの意識を向け、炊飯器をオープン!

完全にみくりさんの作戦勝ちです。

 

「こんなことだろうと思いました。子どもじゃないんだから隠したってしょうがないでしょ」と怒られます。一説にはご褒美とも…。

 

インスタントのご飯を買いに行くというみくりさんに置いて行かれ、落ち込む平匡さん。家事って本当に大変ですよね。

こちらも落ち込むみくりさん

ご飯を炊き忘れたことで落ち込んでいる平匡さん。

お風呂上りに部屋へ戻る前に、リビングでお仕事中のみくりさんへ声をかけることができません。

 

そんな平匡さんの気配を感じて、みくりさんは今日の自分の態度に落ち込みます。

余裕がある時には被っていられるネコも、余裕がなくなると本性が出ると風見さんにも以前言ってたように「余裕がないと途端に本性が顔を出す」と自己嫌悪。

 

大学時代のトラウマが頭をよぎり「生意気で、偉そうで、小賢しいみくりが。私は自分が嫌いだ。自尊感情が低いのは私の方だ」と自己嫌悪に陥ります。

 

「平匡さんが愛したのは、家事を完璧にこなすいつも笑顔で優しい理想の妻で、お米ひとつで酷い態度をとる女じゃない」と平匡さんに嫌われたんじゃないかと思ってしまいます。

 

みくりさん、平匡さんはそんなことじゃあなたを嫌いになったりしませんよ。

だって、平匡さんがみくりさんを好きになったのは…。

 

「選ばれたくて、認めてほしくて…なのに、なりたい自分からどんどん遠ざかる」誰だってそうなりたい、人に好かれたいという気持ちを持っています。

でも相手に好かれるために無理ばかりしていると心が折れてしまいます。

これまでずっと頑張ってきたみくりさん。

ちょっと疲れてしまったのかもしれません。

対決、ポジティブモンスター

さてさて、もう一組のカップル百合ちゃんと風見さん。

百合ちゃんの逃げの一手でまとまりそうにありません。

 

こっちもさっさとくっつけと思いますが、そこは年齢という壁にとらわれる百合ちゃんの頑なな態度でまったく進みません。

 

そんな百合ちゃんの元に、ポジティブモンスター五十嵐さん来襲。

風見さんに振られた腹いせに、百合ちゃんに喧嘩を吹っ掛けます。

 

若さは武器。

でもその武器について、価値がないと切り捨てた老いは、いずれ自分が向かう未来。

 

「自分がバカにしていたものに自分がなる。それって辛いんじゃないかな」と逆襲されます。

 

いや、百合ちゃんには逆襲しているつもりなどなく、ただ女に課せられた「呪い」に対して警鐘を鳴らし、そんな恐ろしい「呪い」からはさっさと逃げてしまえとアドバイスを送ります。

 

年齢という「呪い」に取りつかれてしまっている百合ちゃんもさっさと逃げて、素直になればいいのに。

三度目ですか?真田丸

謎の空間でお仕事中のみくりさん。

お、お風呂場?!

なぜに??

「集中できるので」とそれなりに理由はあるようですが、どうも平匡さんを避けるために籠っているような…。

 

さて「303カンパニー第三次経営責任者会議」が開陣。

もはや日本放送協会上等とばかりに悪びれず話は進みます。

 

分担の変更から一週間、率直な感想をと促す平匡さんに戸惑うみくりさん。

やはり先日のご飯の件が尾を引いているようで。

 

それではと平匡さんからの感想。

「分担って、結構厄介だなってことです。

分担した仕事を相手ができてないとマイナスに感じる。

一方できている場合でも、担当なんだしやって当然と思ってしまって感謝の気持ちが持てない」は、今のみくりさんには刺さってしまう言葉となってしまいます。

 

「食事、私の担当なのに満足に作れてなくてごめんなさい」とかなり参っている様子。

「いっそ役割分担をやめましょうか。シェアハウスみたいに自分のことは自分でやるんです」と突拍子もないアイデアというか、投げやりなアイデアを提示します。

 

そうなると共有スペースの掃除をどちらもやらない可能性があるという平匡さんに「じゃあ家事の全部、私がやります。でもそれは、ボランティアです」と捨てばちな感じになってしまいます。

 

忙しさに圧し潰され、余裕がなくなってしまい、もはや通常の共同生活すら送るのが困難な精神状態に追い込まれてしまったみくりさん。

 

「やめるなら、今です。平匡さんだって面倒ですよね、こんな生活」と二人の関係を終了することを提案します。

 

「主婦の労働の対価がどうとか、小賢しいこと言わないで、平匡さんのプロポーズを素直に喜んでくれる女性はたくさんいます。

それが、普通です。面倒を、背負う必要はありません」と言い、心のシャッターを閉めると共に、お風呂場に籠ってしまいます。

天岩戸を開くのは、かつての天照大神

「みくりさんが閉じたシャッターは、いつか僕が閉じたものと同じかもしれない。だとしたら、僕は開け方を知っている」

 

そう、平匡さんは知っています。

 

「何度も何度もあきれるほど、見捨てずに、ノックしてくれたのは、他の誰でもない、みくりさんだ」

 

そう、平匡さんはみくりさんのおかげで変わることができました。

 

そんな自分を変えてくれた人だからこそ、好きになり、プロポーズをしたんです。

平匡さんのプロポーズを受けて喜ぶ女性はたくさんいるかもしれない。

でも、平匡さんがプロポーズしたいのは、みくりさんただ一人なんです。

 

だから平匡さんは、みくりさんが閉じたシャッターを開けに向かいます。

 

「生きていくのって面倒くさいんです。

それは一人でも二人でも同じで…。

それぞれ別の面倒くささがあって、どっちにしても面倒くさいんだったら、一緒にいるのも手じゃないでしょうか?」と二人でいたいと訴えます。

 

「みくりさんは自分のことを普通じゃないと言ったけど、僕からしたら、今更です。

とっくに知ってました。

大したことじゃありません。

世間の常識からすれば、僕たちは最初から普通じゃなかった。

今更ですよ」と何を今更水臭いことを言ってるんだと、強く、そしてやさしく閉じたシャッターの前でみくりさんの心に語り掛けます。

 

「青空市、楽しみにしています。おやすみなさい」と直接顔をあわせることなく、その場を去っていきます。

 

さすがプロの引きこもり。

今は心に響いた言葉を噛みしめるだけで、心が癒され、そして視野が広がっていくことをよくご存じです。

 

「うまくいかない時、待っていてくれる人、信じてくれる人、見失っちゃいけない。立て直そう、ひとつひとつ。立て直そうゆっくりでも」

認めてほしくて、選んでほしい相手が自分のことを信じて待っていてくれる。

ただそれだけがどれほど心の救いになるのか。

 

世間の常識では考えられない利害関係から始まった二人の関係は、お互いに支え合って、ゆっくりと一歩一歩、進んで行き、もはや互いになくてはならない存在になっている、そんな新しい関係に変容しました。

 

そう、今更ですよ、みくりさん。

運命の変わる瞬間、そして…

ついに始まった青空市。

いきなりトラブルが発生して、ドタバタ忙しいみくりさん。

百合ちゃんと沼田さんが来るも、日野さんは相変わらずお子さんが熱を出して欠席。もはや運命です(笑)

 

チラシのコピーをするために奔走するみくりさんは道で百合ちゃんの部下に遭遇。

なんと行方不明のチラシを彼らが回収してくれてました。

百合ちゃん、あなたの部下は、本当に良い子たちですよ。

梅原くんはまさかのゲイだけど(笑)

 

神社に戻ったみくりさん、やっさんが平匡さんをこき使っているのを目撃。

何をさせてるんだと怒るもノロケとからかわれます。

 

そこへ平匡さんにタックルする謎の影。

何奴、と思ったら、なんと日野さん!

ついに日野さんとみくりさんが遭遇!

 

お互いに盛大に喜ぶ二人に訝し気なやっさん。

「運命が覆った瞬間です」と説明する平匡さんに声をかける女性は日野さんの奥様。

なんと乙葉さんが登場。

日野さん、リアル嫁ですか(笑)


さてさて百合ちゃんと沼田さんはどうしてるかというと、お酒を飲みながら自分たちの弱さについてお話中。

年齢という呪縛に一番縛られていたのは自分だと自覚する百合ちゃん。

年齢を言い訳に怖気づいてしまってたことに後悔します。

 

沼田さんも怖気づいてたことを告白。

お互いダメな大人、何を守ってんだかと自分たちの滑稽さを苦笑いします。

 

すると何か吹っ切れた百合ちゃん、メールしてみる?と提案します。

惨めな結果に終わったらお互い骨を拾うということでメールを送ることになります。

なりますが…結局送れない百合ちゃん。

 

「なーに、まだ送信してないの?俺もう送っちゃったよ」と百合ちゃんを急かします。

うん、まさかの梅原くんの相手が沼田さんだとは驚きでしたが(笑)

 

あまりに決断できない百合ちゃんに業を煮やして代わりに送ろうとしていると、バーのマスターが風見さんを連れて来場。

ちょっと気まずいお二人は境内の裏手に移動して大事なお話。


「百合さんに喧嘩を売ったって、ポジティブモンスターが自己申告してきました」と切り出す風見さん。

「幸せな50歳を見せてみろ」と伝言を伝えます。

「改めて喧嘩売ってるじゃない」と面白がっていると「それと、あのお姉さんは風見さんのことが好きだと思います。二人ともいい歳してバカみたい、だそうです」と核心に触れることも。

 

そんな話でもなけりゃ、こっぴどく振られた後にのこのこやってくるなんてできないという風見くん。

「何もなきゃ動けないわよね、不自由な大人たちは」とお互いに臆病なことを百合ちゃんも認めます。

 

「この歳になると空気を読んで何となく関係を結んだり、いつの間にか付き合ったりしますけど、僕は百合さんが好きです。きちんと言いたくて」と風見さんは改めて百合ちゃんに告白します。

 

そして百合ちゃんも「私も好きよ。甥っ子じゃない風見くんが」とついに呪縛から解放されます。

 

やっと素直になった百合ちゃん。何かもう幸せそうでよかった。

みくりさんの解放、そしてハッピーエンド

青空市の片隅で、平匡さんと二人で感慨深く賑わいを眺めるみくりさん。

青空市に関わったことで発見があったと言います。

 

派遣社員時代、よく上司に提案してたが、相手はそんなことは求めていなく、うざったく思われて切られるという苦い経験。

 

自分の小賢しさはどこに行っても嫌われると思っていたが、青空市では受け入れてもらえて、小賢しいからできる仕事もあるのかもしれないと。

 

しかしそんなみくりさんの言葉を平匡さんは不思議に思います。

「小賢しいって…何ですか?言葉の意味は分かるんですが。小賢しいって、相手を下に見ている言葉でしょ?僕はみくりさんを下に見たことはないし、小賢しいなんて思ったこと一度もありません」

 

本当にそんなことを一度も思ったことのない平匡さん。

言葉にされて初めて、みくりさんはこの人はちゃんと私のことを見てくれていたことに思い至ります。

 

自分が今まで提案してきたどんなに突拍子もないことにも、バカにするのではなく真剣に向き合い、そしてそのアイデアを実現してくれて来た人。それが平匡さん。

 

そんな思いが溢れ、人前にも関わらず平匡さんに抱きつくみくりさん。

こみあげる気持ちはただ一言「ありがとう」

 

「何のありがとうで?」と意味の分からない平匡さん。

でも意味が分からない平匡さんだからこそいい。

それがこの人なんだ。

そんなこの人が「大好き」とみくりさんは平匡さんに告げます。

 

ずっとみくりさんの心に呪いのように横たわっていた「小賢しい」という自分への評価。

その呪いから解放してくれた平匡さん。

 

すべてのわだかまりが解けていく、そんな魔法の言葉をこの人は私にくれたとみくりさんは感じたんじゃないでしょうか。

 

リビングで寛ぐ二人。無事ラブラブタイムの復活です。いやあ本当によかった。

平匡さんからハグの日の復活が提案されます。

 

「忙しいと忘れがちになったり、喧嘩した時にどうやって触れたらいいのか分からなくなるので…」そういったすれ違いやわだかまりを解消するために、システムとしてハグの日を制定しておくのは確かによい考えかもしれません。

 

家事の分担と同じで、当たり前になって、相手のことを評価できないことは寂しいことで、そこに改めて相手のことを感じる、感じあえる機会があれば、そういったマンネリから抜け出せるのではないでしょうか。

 

あとは二人それぞれにおねだりを相手に提案。

ダブルベッドを拒否された時の平匡さんの寂しそうな感じがちょっと笑えます。

 

紆余曲折を経て、まとまった二人の関係。

無事ハッピーエンドを迎えて本当によかった。

久しぶりにおもしろいドラマでした。

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