台湾旅行記 其之参

2016年夏、熱い日本を離れ、涼しいところに向かうなら分かるが、友人に言われるがまま、台湾に来てしまった私。初めて行く国で、いきなり台北駅現地集合という無理難題を吹っ掛けられるも、無事ミッションをクリアし、ひとまず路頭に迷う心配はなくなりました。しかし本日のお宿ははるか300km彼方の台南市。台湾版新幹線「臺灣高鐵」で南へ向かうも、途中の台中で降りてしまいます。現地時間午後4時。今回の旅で、唯一私が行きたいと言い出した場所へ向かうことになりましたが、まさかの展開が待ち受けていました。

それでは参りましょう。台湾とんでも旅行記、第3夜。「時の流れに身をまかせ

 

 向かうは日本統治時代の遺構

台中で新幹線を降りた我々は、私が事前に調べて行ってみたいと思ったあるお店をめざすことになりました。「宮原眼科」。そこは日本統治時代、1927年に開業した眼科で、現在も名前はそのまま、アイスクリームが名物のお店として営業しています。新幹線の台中駅から在来線の台中駅に移動、なぜ駅名が同じなのに、全然違うところにあるんだ?でも10分ほど電車に乗ったら在来線の台中駅に着きました。さてそこから歩くこと3分。交差点に面したところにめざす「宮原眼科」はありました。外観はちょっと現代的にリニューアルされていて、入り口もちょっとした百貨店みたいな佇まいに。でも入口の辺りのレンガ作りのアーチがとてもいい味を出していて、昭和初期の建物とは思えないスタイリッシュさを感じました。ですが、さすがに建物自体は傷みまくったため、補強工事などを施してあります。また、当時の看板や医療機器が展示されているスペースもありました。説明文が書かれているのですが、すべて現地語(漢字のみの文)だったので、何となくニュアンスが分かる程度しか読めませんでした。

そもそも何でここに行こうと思ったかというと、出発前にいろいろ調べていた時に、18種類のチョコレートアイスを売っている店で、しかも店名が眼科だというのを見つけて興味を持ったんです。だから現地に行って建物を見るまで、こんなに趣深い建物とはまったく知らなかったので、うれしい驚きでした。

 

注文はコーヒーとアイスクリームだけなんですが…

さて、建物に圧倒されて、本来の目的であるアイスクリームを食すことを忘れそうになっていましたが、2階に食堂スペースがあるというのを見つけ、せっかくだから落ち着いて食べようということになりました。そもそも人気店だったようで、平日の4時半にも関わらずアイスを買うお客さんは長蛇の列。そういうこともあって、上のお店で食べようということになったのです。あとでよくよく見たらアイスクリーム屋とは別店舗だったのは気が付かなかったことに。次回台中に行ったときは、ちゃんとチョコアイスを食べるぞ! 

さて、2階に上がり案内されて席についてオーダーをしました。私が頼んだのはコーヒーとアイス(メニューに日本語表記あったように記憶しています)。相方が頼んだのはアイスとフルーツの盛り合わせみたいなものとジャスミン茶。この後、台南への移動も控えているので、さっさと食べて駅に戻ろう…と思ったんですがね。15分待っても何も来ない…20分待っても何も来ない…23分経ったところで来ましたよ、やっと、ジャスミン茶が。えっと、私の頼んだコーヒーは?さらに待つこと5分。ついに来ましたよ。アイスクリームとフルーツの盛り合わせ。…えっと、コーヒーまだですか?もしかして、豆の収穫に行ってるんですか?もはや日本の時間感覚と違いすぎます。しかし中国語が話せないのでおとなしく待つ私。小心者です。そして待つことさらに10分。やっと私のもとにきましたよ、アイスが。だ・か・ら!コーヒーはまだですか?!とにかく来ないコーヒー、待ってても溶けてゆくアイス。相棒はすでに食べ終わり、優雅にジャスミン茶を堪能しているっていうか、ほぼ飲み干している。仕方ないのでアイスを食べていると、やっときました私のコーヒー。うん、たぶん農園まで行って、収穫してきたんだよね、きっとそうだよね(現実逃避)。アイスがきてから15分。注文をしてから約1時間。もはやアイスも食べつくしたところに来たコーヒーをさっさと流し込んで、我々は店をあとにしました。なお、そのあと1階でお土産を買うのにさらに15分ほど滞在していたので、駅の戻ったのが5時半をすっかりと回っていた。

 誤解のないように言っておきますが、今回のことは別に何とも思ってません。日本でコーヒーチェーンに入ってこの対応だと困りますが、旅行に来て、しかも海外で流れる時間は普段とはまったく違うスピードでとても新鮮です。また、普段どれだけあくせくしているかを思い知らされました。そもそもこちらのお店は高級店の部類にはいるお店で、こういったゆったりとした時間を過ごせるのが魅力のひとつといえると思います。実際、店内の調度品など、とても良いものが揃っていて、わざわざ来たかいがあったお店でした。今回は寄り道で寄った台中でしたが、次回はゆっくりと滞在して、またこちらに伺いたいなと思いました。

ツインルームは…

さて、店を出て在来線に乗って高鐵台中駅に戻った我々は台南をめざすために、また新幹線に乗り込みます。この時点ですでに午後6時。台南まで約1時間でございます。今夜のホテルは在来線台南駅から徒歩10分くらいの所とのこと。察しのよろしい皆様はお気づきと思いますが、高鐵台南駅と在来線台南駅はまったく別の駅。また在来線を乗り継がないといけません。いや、だからさ、同じ名前なんだったら同じ所に作っとけよ。高鐵台南から在来線に乗って約30分、やっとこさ台南駅に到着しました。駅について感じたのが、昭和の香りがする。駅の作りが昭和の時代の駅みたいな感じなんですよね。個人的な感想は15年くらい前のJR和歌山駅!ここ15年程行ってないので今どんな感じなのか知りません。それなのに自動改札はICカード対応。うーんすごいギャップ。駅前もロータリーになっていて、バスがひっきりなしに通ります。駅前も賑やかな感じで、ここは和歌山駅とは違う(すんません、和歌山好きなんですよ)。

さてさて、時刻はまもなく午後8時。日本と時差が1時間あるので、日本でいうならもはや午後9時前です。当初の予定よりだいぶ遅くなりましたが、無事ホテルに到着。チェックインして通された部屋はツインルーム。予約は丸投げだったので料金しか聞いてなかったのですが、驚いた。なんとベッドが2台ともダブル。しかも日本円で10,000円いかないくらい。安すぎです。これ、某旅番組で言うところのツインルームの四人使用ってことも余裕でできるが、ダブルだから男ばっかだとヤダな(笑)

とにもかくにも無事、ホテルにたどりついたので一安心でございます。しかし、まだ本日の晩飯を食っていない。次回、「台湾の夜はおいしい!」お楽しみに。

 

Copyright (C) SINCE2016 風来海人 All Rights Reserved.