徒然日記

日々の出来事を記録

水曜どうでしょう サイコロの旅1 感想

1996年9月12日、のちに伝説となるローカル番組の旅が始まりました。

水曜どうでしょう

出演者2人、ディレクター2人、男4人の果てしない旅のスタートは、東京、六本木でした。
嬉野さんがカメラを回し始め、ついに伝説の幕があけたのです。

 

 

インタビュー取材のあと、品川プリンスに泊り企画を考えると言われた大泉洋くん。

すでに企画を携え、ウキウキしているミスターさんこと鈴井貴之さん。
この時点で、今後の大泉くんの役割は決まっていたといえます。

 

軽妙な語り口で番組進行をするミスターさん。
一方、まだテレビに慣れていない大泉くん。
しかも何も聞かされていないので、若干テンパってます。

そこでミスターがおもむろに取り出したフリップ。
書かれていた内容は、
水曜どうでしょう アンルイスの取材で東京までせっかく来たんだから何かやってから帰りましょう企画 第1弾」
サイコロの目と何やら文字が書かれています。

 

書かれている内容を見た大泉くん、ミスターさんに「何だと思います?」と聞かれ、「景品か何かですか?」「テーマパークですか?」と探りをいれます。
挙げ句に「こういう…エキシビション…乗って落ちるやつですか?」と言い出す始末。アトラクションですぜ、エキシビションは戦っちゃうでしょ。
あっ、でもある意味正しいのか(笑)

 

結局よくわからない大泉くんにミスターさんは長距離バスの名前だと教えます。
なんでまた長距離バスなんだと訝る大泉くん。
そしてミスターさんは企画内容を発表。
我々はこれからあてのない旅に出る。まかせるのはサイコロの出た目

えーっと…聞いてないな」とぼやく大泉くん。
ホテルは取ってない」と言われ、もはや笑うしかありませんでした。

 

第1の選択


さて記念すべき初めてのサイコロの内容は、


1.ラ・フォーレ 青森行き
2.Weライナー  新潟行き
3.オレンジライナー 松山行き
4.らくちん 盛岡行き
5.ドリームふくふく 下関行き
6.エアポートリムジン 羽田行き

 

意外とマイルドな選択肢ですなぁ。そしてサイコロの登場。
大泉くんが「何かでっかいの持ってきてんの?」と尋ねると、そこは予算のない地方ローカル局
出てきたのは「明治のサイコロキャラメル」。


ヤダって、こういうサイコロは」と大泉くん失笑。
こういうサイコロに運命決めてほしくないわ」と言いますが、あなたの運命は今後何度もこの小さなサイコロに委ねられるんですよ(笑)


さて、記念すべき第1投めはミスターさんが投げました。
出した目は「」、つまり「オレンジライナー 松山行き」。
東京から西へ約900km、完全に札幌とは逆方向でございます。
のっけから持ってます。

のちに「ダメ人間」の称号を得ることになるオヤジの面目躍如でございます。

 

自分で出しといて、「でもホント行くんですか?」と聞くミスター。
行きましょう」と答える藤村D。
あっさりと松山に向かうことになりました。

 

さて新宿西口からバスに乗るわけですが、新宿から松山までは約12時間の長丁場。
乗って30分でミスターさんは「弱音吐いちゃおうかな」と言い出す始末。
さっそくやられてますなあ。

 

そして10時間が経過し、午前5時半、四国は香川県、豊浜サービスエリアにたどり着いた2人は、もはやグロッキー状態でありました。
「よかったですね瀬戸大橋」と言いますが、午前4時半の時点ですでに四国上陸、瀬戸大橋は「わかんなかった」という体たらく。
大泉くんはバスに乗る前に瀬戸大橋を「それ魅力」と言っていたのに、完全に見逃しました。

 

さて午前7時55分、松山に着いた一行は、ひとまずバスでの寝汗を流すために道後温泉に入ります。
荷物を取りに小走りで駆け寄った大泉くんはフレームアウトしたところですってんころりん。
「帰してくれんかぁ、札幌に帰してくれんかぁ」とぼやく大泉くん。
まだバス1本乗っただけだよ(笑)

 

お風呂でさっぱりして、疲れもとれたご両人。
運命の第2投目にとりかかります。

第2の選択

さあここからはディレクターの手書き。

その内容は、

1.夢の直行便 札幌
2.ふぐが食べたい! 下関
3.ふりだしに戻る オレンジライナー新宿行
4.魅惑のアイランド 小豆島
5.同じ島でもこれは遠いぞ 鹿児島
6.謎のまち 臼杵

よく見ると東方面への選択肢が2つしかない(笑)
この時点で藤村Dはあちこち回る腹を括ったんでしょうな。

 

そしてまた投げるのはミスターさん
出た目は「」。笑うしかない一同。
社長に対して「なにしてんだよォ、帰りたいんだよ、俺は」と軽くキレる大泉くん。
もうね、この人ホントにダメ人間ですわ。
初回にしてそのダメダメっぷりを存分に発揮しておられる(笑)

 

急いで駅に移動して電車に飛び乗り、フェリーを乗り継いで臼杵をめざす一同。
そのフェリーの中で嬉野Dがいきなり船酔いでぶっ倒れる始末。
決めるなら今だよ。降りる?」と問う大泉くんに、駄々っ子みたいに「何言ってんだよ、行くよ」と答える嬉野さん。画面にうれしーがいる珍しい画が展開されています。
この時点でもはや普通の番組と違う雰囲気がビシビシ伝わってきます。

 

そしていよいよ出航。
「うわぁ離れていきますよ、四国を。オイオイ、いいのか四国、オイ。もっとすることあったんじゃねえのか?風呂入っただけだぞ、四国で。オイ」と四国に未練タラタラの大泉くん。
大丈夫ですよ、あなたには今後たっぷり四国満喫コースが待ち構えてますから(笑)

 

午後1時30分。石仏と海の見える城下町、臼杵に到着でございます。

九州の地だけど、なんの実感もないのはなんででしょうね?」と言う大泉くん。
あんたは今後どこ行ったって、実感なんて持てねえよ(笑)

 

 

第3の選択

 

そして運命の3投目。その候補は。

1.夢の直行便 千歳
2.地獄の深夜バス「ぶんご号」 名古屋
3.一回休み 別府温泉(だけど、15日まで帰れない)
4.ふりだしに戻る 寝台特急「富士」東京
5.まだまだ九州 小倉
6.たっぷり九州 鹿児島

またまたミスターさんの登板で放たれるサイコロ。
果たして出た目は「」…と思いきや、なんと大泉さん謀反!
出た目をなかったことにしようとサイコロを蹴り飛ばします(笑)
そりゃね、騙されて九州くんだりまで来て、さらにまた小倉なんてね、「さっさと札幌に帰してくれ!」って言いたいですよ。


でも結局、特急「にちりん」で小倉に向かう一同。その車内でお説教タイム。
結局ね、ああやってサイコロを蹴っ飛ばしても無駄なの。あのサイコロの目が絶対なの。出た所に行くしかない
初回にして、もはやサイコロの目には逆らえません(笑)

 

そんな一行は途中とんでもないところを通過します。
アメリカ合衆国「USA」。隣は「ぶぜんながす(豊前長洲)」です。はい、「うさ(宇佐)」でございます。
昔、アメリカから「紛らわしいから名前変えろ」と言われた際、当時の市長が「うちはお宅ができる1000年以上前からUSAじゃから、変えるんやったらそっちやないかい」とねじ伏せたとか(嘘)

 

第4の選択

 

さて、午後5時に小倉に到着し、第4の選択でございます。
その選択肢は、

1.ふりだしに戻る 寝台特急「さくら」東京
2.未知のまち 出雲
3.地獄の深夜バス「げんかい号」 名古屋
4.スタッフも疲れたここで一泊 小倉東急イン
5.案外いいかも 新幹線大阪
6.夢の福岡発最終便 千歳

以上のラインナップで、いよいよ大泉さんの登板です。
出た目は「」。はい、ここから大阪へ移動です。


なんと大泉さんは初新幹線。そのまますぐ九州を後にする一行。
どこも見ない旅。あっという間に本州に上陸し、「九州もっと見たかったぁ」とぼやく大泉さん。
だからあんたは九州も今後たっぷり回るから心配しなさんなって(笑)

 

さて、現在13日、翌14日中に札幌に戻らないとマズイ御一同。
大泉さんは親戚の人が来る。
ミスターさんはAIR-Gの仕事がある。
藤村Dは子供の運動会がある。
それぞれの理由でさっさと北海道に帰りたいわけです。

 

そして午後10時10分。運命の地、大阪に到着します。
この時、ディレクター陣が限界寸前のヤバい状態。
船酔いにやられた嬉野D、新幹線で鼻血を出した藤村D。
なので、ここは宿泊の目がほしいところ。

 

第5の選択

 


ここでの選択肢は以下の通り。

1.寝台特急あさかぜ」 東京
2.寝台特急きたぐに」 新潟
3.深夜バス「アルペン」 長野
4.頼むから出して 大阪一泊
5.直行便 10時間待ち 千歳
6.新幹線 8時間待ち 名古屋

体力の限界という割には、厳しい条件がならんでいますなぁ。
そして大泉くんが出した目は「」…この期に及んでまだ電車乗るか。
「もういいよ」と弱音を吐く藤村D。

さらにこの状況で、さらに緊急事態が勃発!


9月13日(金)の夜。翌日から3連休なのです。なのでものすごく電車が混んでいる。
寝台券が3枚しか取れなかったとの告白。つまり…

・寝台券は3枚
・4人いる
・1人は「自由席」→「普通のイス?」「普通のイスです。」「朝まで?」「朝まで。」「朝の8時です。」

これを聞いても少し状況を吞み込めない大泉くん。


それは僕らの話ですか?」と聞きます。「そうだよ」と返す藤村D。
状況を把握した鈴井さんが「一番、体力のある奴がそっち行くんですよね」との発言。
そうですねぇ」と返す藤村D。「若もんか?」とのミスターの発言で、やっとすべてを理解した大泉くん。
魂が外れそうな顔から生き返って「オレヤダよ自由席」と抗議します。
そして寝台で寝るために「痔」であることをカミングアウト。
テレビで自らの痔の状況を力説する大痔主。
ケツの穴の小さい男と思われてもかまわん」と居直ります。
そこまで寝たいか、お前は(笑)

 

しかし現実は残酷。4人に対して寝台券は3枚。
まあ何らかの方法で決めて…」と大泉くんを攻める藤村くん。
そして「何らかの方法で決まった」らしく、大泉さんは自由席で新潟をめざすことに。

 

9時間後、9月14日午前9時30分、新潟駅前。すっきりと爽やかなミスターと対象的に、不機嫌な顔をした大泉さん。
自由席で一晩過ごした大泉くんは「不愉快」とテンションの高いミスターさんに苦情を申し入れます。

 

第6の選択

 

そんなこんなでとっとと次の目的地を決めるためのサイコロタイム。
気になる選択肢は。

1.ふりだしに戻る 東京
2.ちょっと戻る 金沢
3.ちょっと進む 山形
4.太平洋を見よう 仙台
5.北海道はすぐそこ 青森
6.いよいよ上陸 一気に北海道

そしてミスターの投じた運命の1投の結果は…「」。
ついに北海道に帰れる!

 

下手にどこか回ってるよりは、今日のうちに帰った方がいい」とはしゃぐ出演陣に藤村Dがかけた一言。
フェリーです

 

みるみる顔が険しくなる大泉さん。そして出た一言は「不愉快」。


新潟からフェリーで小樽に上陸。所要時間はなんと18時間。
それを聞いた二人はもはや笑うしかない。
笑いながらTシャツを脱ぎ、「帰してくれ、スッと帰してくれ」とぼやく大泉くん。
悪いけどさ、時間ねえんだよ」と言って一同はフェリーへ。

18時間後の9月15日午前4時10分。小樽に到着し、始発待ち札幌に帰還しました。

そして―
大泉くんは親戚の人と会い
鈴井さんはラジオの仕事をし
ディレクターは
子供の運動会を見に行った。

これが「水曜どうでしょう」の最初の旅だった。

 

それから20年。彼らの旅はまだ続いています。

 

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